“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第561回】

福原愛を“母親失格”バッシングする「女性セブン」、悪意あるタイトルが「不条理」すぎる理由

2021/07/20 21:00
神林広恵(ライター)

中山美穂、雨宮塔子にもあったマスコミの「母親バッシング」

「子供はポイッ」

 記事にあるように、福原は決して子どもたちを捨てたわけではないし、人それぞれ、さまざまな事情がある。でも、タイトルは記事内容とはかけ離れた「子供はポイッ」というもの。この一言だけで子どもを置いてきた福原に批判的で、悪意さえ感じる。このタイトルにしたのは、おそらく記事を書いた現場ではなく、デスク(とかの編集部)による“悪意”、または売るための“センセーショナル性”からなのだろう。

 こうしたマスコミの母親バッシングは、これまでにも散々あった。例えば2014年、親権を手放して離婚し、別の男性と熱愛報道が出た中山美穂に対する“母親失格”バッシング。また16年には雨宮塔子が子どもたちを別れた夫に託して『NEWS23』(TBS系)キャスターに就任した際にも、同様の批判が巻き起こった。

 女性側だけが、こうした状況において批判されバッシングされる。しかも福原は共同親権を持ち、養育費も多く負担するとみられているにもかかわらずだ。そして逆に父親が子どもを置いて出て行っても、さほど批判はされない。子どもを当然のように母親に押しつけ、養育費さえ支払わない父親がかなりの数に上っているにもかかわらず、だ。

 今後、福原に不条理な“母親失格”バッシングが起こらないよう祈りたい。

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