“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第558回】

菅政権批判、安倍昭恵夫人、森友問題、五輪強行、吉村知事と関西メディアの癒着……社会派記事で攻める「女性自身」

2021/06/29 21:00
神林広恵(ライター)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 元東京都知事の舛添要一が小池百合子都知事の過労・静養について「ありえないこと」「理解不能」などと苦言を。都知事時代、公用車でほぼ毎週温泉別荘へ行っていたことが問題となった元都知事が――、よく言うよ。

菅政権批判、安倍昭恵夫人、森友問題、五輪強行、吉村知事とメディアの癒着……社会問題の記事で攻める「女性自身」の画像1
「女性自身」7月13日号(光文社)

第558回(6/24〜6/29発売号より)
1位「ノンフィクションライター松本創さん語る『吉村洋文知事と在阪メディアは“府民在宅死続出”の共犯だ!』」(「女性自身」7月13日号)
2位「田口淳之介 突きつけられた“別居生活”」(「週刊女性」7月13日号)
3位「嵐 再結成を目指すも脳裏をよぎる“グループ崩壊の年”」(「週刊女性」7月13日号)
「女性セブン」は合併号休み

 今週の「女性自身」は社会派記事が目立つ。トップ特集はコロナ禍での東京五輪開催に、先ごろ、天皇陛下の“懸念”が伝えられたことについて。切り口はもちろん菅政権に対する批判だ。国民や天皇の懸念を無視し、五輪開催に突き進む菅政権を“人命無視”と強く批判している。

 そして、安倍前首相夫妻についても特集されている。内容は安倍昭恵夫人が首相夫人時代のチヤホヤ待遇が忘れられず、夫の再々登板の後押しをするのでは、と政局を絡めての記事だ。まだある。先ごろ森友学園問題に絡む文書改ざんで自殺した財務省職員・赤木俊夫さんの“赤木ファイル”が開示されたが、赤木さんの妻のインタビューを掲載。

 さらに東京五輪強行で何が起こるかをシミュレーション、感染力の強いデルタ株が主流になると、東京だけで1日の新規感染者3,000〜4,000人、重症者はこれまでの3〜4倍の500人にも上るとの恐怖の試算を公表している。

 これだけ社会問題の記事が多かったのは2015年、安倍政権下で安保関連法が強行に進められ、多くの国民がこれに反発して以来ではないか。それだけ現在の日本の状況が“危機的”だという証左かもしれないが、中でも力作だったのが大阪府知事・吉村洋文のコロナに対する“失政”に切り込んだ特集だ。これはノンフィクションライター・松本創氏へのインタビューをもとに構成されたものだが、コロナ禍で明らかになりつつある大阪府・吉村洋文知事の“やるやる詐欺”ともいえる失策ぶり、そしてメディアとの関係に踏み込んだものだ。

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大阪はなんでもバラエティにしちゃうんだな
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