インタビュー

「温活」「冷え取り」は健康にいい? 内科医が「体温が上昇」「体調不良が治る」と言えないワケ

2020/01/19 19:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 寒い季節になると、毎年のように「温活」「冷え取り」が注目される。「冷えは万病のもと」と言われるだけに、靴下を重ね履きしたり、腹巻を着用するほか、体が温まるとされる食べ物や飲み物を積極的に摂るように心がけているという人も少なくないのではないだろうか。しかし、こうした「温活」「冷え取り」には懐疑的な声が聞かれることもある。

 1月9日、気象サイト「ウェザーニュース」が、「インフルエンザやノロウイルスを“腹巻”で防ぐ」という記事を配信したところ、一部ネット上で「あり得ない」との声が噴出。なんでも「腸内の温度が36℃を下回ると免疫細胞などの働きが低下して、感染症にかかりやすくなってしまいます」として、腹巻を推奨しているのだが、「腹巻を巻いていたけどインフルにかかったことがある」「腹巻で防げたら病院はいらない」などと反論が飛び交ったのだ。

 果たして、「温活」「冷え取り」をめぐる世間の反応は、医師の目にはどう映っているのだろうか。今回、日本医師会認定産業医/内科医・星野優氏にお話を聞いた。

リラックスはできるが、病気は治らない!?

――「冷えは万病のもと」という説は本当なのでしょうか。

星野優氏(以下、星野) 「おなかを冷やすと風邪をひきやすい」「冷え性は女性に多い」などは、昔からの言い伝えのようなもので、皆さん一度は聞いたことがあると思います。どちらかと言うと、これらの「冷え」は東洋医学的な考えによるものであり、病院などで測定した場合の「体温が低い」ということとは、別ものなのです。漢方医学では、体の冷えによって自律神経が乱れ、体調不良になるというふうに考えられています。

――では、「冷え取り」「温活」で体の不調が改善されるということはあるのでしょうか。

星野 西洋医学的な考えからすると、「温活」「冷え取り」などで体調が良くなるとは言えません。ただし、ストレッチやウォーキングなど、体を動かすことが健康に良いとされているように、寒い中動かない状態でいると代謝が落ち、肩こりなどが悪化することは考えられます。

――「冷え取り」「温活」で有名なのは、「靴下の重ね履きや腹巻」「入浴(岩盤浴)」「よもぎ蒸し」「運動」「食事」「漢方」などですが、これらを実践することにより、体温が上がり、それで体調不良が改善したり、中には病気が治ると思っている人は少なくないと思います。

星野 そもそも、西洋医学と東洋医学では、人間の臓器や病気への考えが非常に異なるのです。日本には「頭寒足熱(頭部を冷やし、足部を暖かくすること。健康に良いとされる)」という言葉がありますが、確かに半身浴や足浴などによって「リラックスできる」ことはあると思うものの、それで「病気が治る」ということではないですね。

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