大久保ニューの【美のぬか床】 第2回

美容点滴のセレブ体験、口をにんにく臭くしながら悟った「貪欲な美魔女の心」

2013/03/16 19:00

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肌にいい液体がぎゅんぎゅん入って…

 整形話に華を咲かせてしまったが、場所を移し、いよいよ本題の点滴だ。今回は「スーパー美白・美肌点滴」に加え「ニンニク注射」も合わせて点滴してもらうことになった。前から耳にしていたビタミンB1が主成分の「ニンニク注射」、聞いてみたところ、「肌荒れ・カサカサ改善」「疲労回復や肩こりや腰痛に効果アリ」とのこと。おまけに「肥満防止に有効」と言われらた、試さないわけにはいかない! 期待で膨らむ私の腕に点滴を注入してくださるのは、眼力のあるイケメン看護師・並木さん。痛くしないでね☆

 点滴をしてしばらくすると、喉の奥からニンニク感がこみ上げてきた。食べてもいないのに、ニンニクを食べた感じがするって不思議! 点滴は30分かかるので、その間にJ子も同じ成分のものを注射することになった。スキンケア治療と並行して点滴をする患者さんも多いらしいが、注射で打っても効果は同じなので、スタッフの方々は空いた時間にサクッと注射をしているそうな。「だったら注射がよかったな……」と思っている私の横で、「看護師さん、チュートリアルの徳井に似てますね☆」と色めいた声を出すJ子。注射をするとすぐに「わっ、口の奥がニンニク味のスナック菓子を食べた時みたい!」と驚いている。「ああっ、お酒がほしくなりました!」ってアンタ、普段どんな安いツマミで呑んでるのよ……?

 点滴が終るまで、スタッフの方々と談笑し、すっかり打ち解けた感じで体験終了。最初は緊張したロビーも、今となっては「この場所で和やかにしている私ってセレブな感じじゃね?」と得意げな気分にさせてくれる。正直、今まで、美のためにクリニックにまで通う「美魔女」とやらに対して、「何もそこまで……」という気持ちだった。女が勝手にハードルを上げて、勝手に苦しんでいるようで、物悲しくすら思えていた。しかし点滴を受けるという充実感を知った今、この「確実に以前よりマシになった感」はハマるよな~と想像がつく。人間として自然な「加齢」というものが、「劣化」として揶揄される風潮が、年々激しくなっているように思える昨今では、なおさらニーズが高まるだろう。私ですら「えーっと、まずは額のシワとホウレイ線とVIO脱毛と……」と「したいことリスト」が増えてしまった。まあ、それもすべて「金があったら」の話なんだけど!!

 「にわかセレブ体験」に心はかなり満足したが、点滴の効果のほどはというと……身体が軽い! いつもなら重々しい気分になる徹夜仕事なのに、頭の中がスッキリしていた。そして翌日の目覚め。普段は泥水の中で目を開けるような感じなのだが、まるで後頭部を持ち上げられたかのように、ポーンと目覚めることができた。あらら、これってニンニク効果? J子からは「久しぶりに死んだように眠れました!」との報告がきた。私たち、日頃の睡眠の質が悪かったのね……。

 美肌&美白点滴の方は「週1で、1カ月は続けてほしい」と言われていた通り、翌日にすぐ「白い!」とはいかなかったが、「あ……しっとり☆」という実感はあった。即効性で言えば、ニンニク注射の効果がわかりやすいので、ちょっと頑張りたいことがある前に、サクッと注射ってのがいいかもしれない。ニンニク感を体験するのも面白いので、オススメであります。

 最後に、あらゆる施術をこなす三苫先生に聞いた「先生の美容法って何ですか!?」という私の心からの質問の答えを書いておこう。「お風呂場で保湿までやります」だそうな。やはり「乾燥」が一番の大敵のようだ。取材後、注射効果なのか、それともイケメン看護師効果なのか、「あんなカレシがいたらな~☆」と語るJ子の肌がツヤツヤだったことを考えると、女に「湿り気」をくれる「ときめき」も大事にしたいところだね☆

大久保ニュー(おおくぼ・にゅー)
1970年東京都出身。漫画家。ゲイの男の子たちの恋愛や友情、女の赤裸々な本音を描いた作品を発表。著書に『坊や良い子だキスさせて1』(テラ出版)、『東京の男の子』(魚喃キリコ、安彦麻理絵共著/太田出版)などがある。
HP ・ブログ ・Twitter

都内主要エリアで6院展開する美容外科・美容皮膚科
・東京イセアクリニック(TOKYO ISEA CLINIC)

最終更新:2019/05/14 20:23
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