インタビュー

小顔、鼻が高くなるマッサージで肌ボロボロ!? 上原恵理先生が斬る【その美容法は意味がない!】

2020/01/01 21:00
サイゾーウーマン編集部
上原恵理先生

 雑誌やテレビ番組、インターネットで数多く紹介される“美容法”。その中には、医学的な根拠が証明されていないものや、「むしろ逆効果」というものまで存在しているようだ。
 
自身のSNSで、ちまたに広がる真偽不明の美容法に“鋭く”切り込み話題になっている、「表参道スキンクリニック」表参道院の医師・上原恵理先生に、5回に分けて“美容法のウワサ”を斬っていただく当連載。第2回目は「鼻が高くなる方法」と「小顔マッサージ」について。果たして、これらの美容法に意味はあるのか!?

第1回:形成外科医・上原恵理医師が「おっぱい」のウワサをジャッジ!【その美容法は意味がない!】)

軟骨矯正で鼻は本当に高くなる?

――鼻をつまんだり、マッサージやノーズクリップ、あるいは鼻の骨を叩くと、鼻が高くなるというウワサを雑誌やインターネットでよく見かけるのですが、この方法で本当に高くなりますか?

上原恵理先生(以下、上原) そんなんで、高くなるわけないでしょ(笑)! 私たち医師は手術をする時にノミをハンマーで叩いて削るくらい、鼻の骨は硬いんです。指で押したり叩いたりしたくらいで、どうにかなるはずがない。むしろ、マッサージなど刺激を与えることで、鼻が高くなるより前に、肌が摩擦や衝撃でボロボロになるでしょうね。

――「鼻の軟骨は、一生成長し続けるため、セルフケアによっては美容整形なしで高くなる」といったネットの記事は真っ赤なウソなんですね……。

上原 ウソなので、鵜呑みにしない方がいい。鼻の軟骨組織は、成長とともに完全な骨になっていきます。成長途中の赤ちゃんや小さな子どもであれば、まだ骨が固まりきっていないので、クリップなどで挟み続けることで“多少”形が変わることはあるかもしれませんね。ただ、大人になってから、鼻の形が変わるなんてことはあり得ない。

 少し話はそれますが、頭蓋骨っていくつもの骨がつなぎ合わさっていて、赤ちゃんのうち“だけ”は柔らかく隙間があるんです。なので、頭の形が“絶壁”の赤ちゃんを、ドーナツ型の枕で寝かせることや、ヘルメットをかぶらせて、頭の形を丸く整えるということは一般的に行われています。しかし、大人の頭蓋骨はもう完成されており、隙間はないので、そのような治療をしても、頭の形は変えられません。鼻もそれと同じです。

――では、鼻を高くしたい場合は、どうすればいいでしょうか?

上原 ヒアルロン酸を入れるとかぐらいですかね。高い理想を持ちすぎず、ある程度の高さで我慢してください。

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