【連載】“買い物狂い” の散財日記第348回

タサキの「45万イヤーカフ」購入を決心させた、店員の“殺し文句”とは？

2024/02/04 19:00

千葉N子（ライター）

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

　昨年末、イヤーカフが欲しい病が再燃していた私。それというのも、東京旅行でバレッタを2つ買ったから。「TEN.（テン）」というブランドの「ディムバレッタ」という商品で、お値段は1万4,300円。シルバーとゴールドの色違いをゲットしました。早速つけてみたところ、耳がしっかり見えることから、「ふおおお～～～～～！　イヤーカフが欲しい～～～～～!!」と思ってしまったということなんざますよ。

　そこでで、イヤーカフを今回の旅のシメにしようと思い、いろんなイヤーカフを見に行ったの。「AHKAH（アーカー）」や「hirotaka」をはじめ、表参道でひたすら探したのですが、私の耳の軟骨が頑丈すぎるゆえなのか、どれも全然入らなかったの……。

　まさかの事実に思わずしゅんとなり、「もうイヤーカフは無理じゃあ」と諦めモードに。買い物に付き合ってくれた友達も、「イヤーカフ向いてないかもね」って……。

　ってなわけで、意気消沈しながら、向かった先は「TASAKI」。いや、買おうと思ったわけじゃないのよ、ただTASAKIのイヤーカフはとっても可愛かったので、友達にも見てもらおうと思ったの。

　あれはさかのぼること、2週間前――。メルカリをパトロールしていたら、コメットシリーズのイヤーカフがすごく安くなっていて、「中古なら全然いいんでないか!?」と思って、仙台のTASAKIに突撃したのです。

　最初は「コメットプラスダイヤモンドパヴェイヤーカフ」という商品を見ようとしたんですが、これまたイヤーカフが全然耳に入らず撃沈。そこへTASAKIの店員さんが、「コメットプラスネオイヤーカフ」を手にこう言いました。

店員さん「これなら、パールで滑りがよくなるので、入りやすいかと思いますよ」

　言われた通りにすると、なんとか自分でつけられた……っ！　その感動体験に浸っていると、畳みかけるように店員さんが「これも可愛いです」と前述のイヤーカフのダイヤギラギラバージョンを持ってきました。ふおおおお、可愛い！　でも、たけえええ～～～～～!!

　「コメットプラスネオイヤーカフ」の28万円でもなかなか高いと思ったけど、ダイヤがついたほうは45万円！　イヤーカフに45万て……でも、その値段が逆に買い物狂いには刺さるゥ～～～～～！！！

45万円のイヤーカフを購入させた、店員の言葉

　結局、その場では購入しなかったんですが、「どうじゃ？　かわいいでっしゃろ？」と友達に言いたくて、TASAKIに向かったんですよ。その20分後――わたしはTASAKIのショップバッグを握りしめていました。

　おい、値段に躊躇してたんじゃないのかよってツッコミたくなりますよね？　そう、ほんとにそうなんですけど、仙台のお店で見た「コメットプラスネオダイヤイヤーカフ」を東京のお店で試着したら、スッと入りましてですね。そのあと、イエローゴールドのほうも試着させてもらったんですが、そっちは全然入らなかったんです。

　そしたら、ジュエリーに詳しい友達が「ホワイトゴールドよりイエローゴールドのほうが真珠の玉が大きいからかも！」と言い始め、TASAKIのお姉さんも「個体差ありますからねー」と相槌を打ちながら、「ちなみに、もうすぐクリスマスシーズンなので、品切れになることは大いに考えられます。TASAKIは1月にまた値上げいたしますので、出会いを大切にされたほうがよろしいかと……」と殺し文句のような言葉を続けます。

　YES、出会い！　私は「ジュエリーは出会い」って言葉に弱いんざます～～～！　ってことで、気づいたら、お買い上げしていたというワケ。はあ……じ、自分が怖い……。

■今回の出費
タサキ「コメットプラスネオダイヤイヤーカフ」45万円