仮想通貨絡みの詐欺を働くパターンか?

ジャスティン、アリアナなど被害拡大でYouTubeが大炎上! ハッキング犯は有名詐欺師を利用?

2022/04/08 18:44
堀川樹里(ライター)

仮想通貨絡みの詐欺を働くパターンの可能性が高い



 パコ・サンスだらけの今回のYouTubeハッキング騒動だが、パコ・サンスの釈放が目的でないのは明白。動画のタイトルにアカデミー賞授賞式のビンタ騒動で注目の的となっているクリス・ロックやウィル・スミスの名前をつけていることもあり、悪質な愉快犯だと見られている。目的は動画に貼ったリンクを踏ませることで、仮想通貨絡みの詐欺を働くパターンの可能性が高いとみられている。



 パコ・サンスは、持病のカウデン症候群が原因で2,000個近くの腫瘍ができたとして、メディアやSNSに頻繁に登場し「末期がんに苦しんでいる自分をどうか助けてほしい」と同情を集めて寄付金を募った詐欺師。末期がんではなく腫瘍はすべて良性であることがわかっており、2010年から17年にかけてセレブを含む数千人から26万5000ユーロ(約3570万円)を騙し取った罪で逮捕、起訴された。

 昨年禁錮2年の判決を受けているが、今回、ハッカーがアップロードした動画はパコ・サンスの判決時、スペインでミーム(※インターネットを通じて模倣され爆発的に広がっていく様子)になった動画だとも伝えられている。

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