ご冥福をお祈りいたします

『フルハウス』『ハリー・ポッター』出演俳優、世界的歌手や元アイドルも【2022年に亡くなったセレブ10人】

2022/12/30 21:41
堀川樹里(ライター)

 新型コロナウイルスが確認されてから3年目となった2022年。欧米ではマスク着用などの感染対策が緩和されたが、見えないコロナに恐怖を感じる人は相変わらず多く、有名人が亡くなるたびにネット上で「コロナか?!」と話題に。不安から陰謀説を信じる人も増え「コロナワクチンに殺された」「巨大な組織に殺された説」を唱える人も多かった。そんな22年に亡くなった海外セレブ10人の人生を振り返りたい。

ボブ・サゲット (俳優/スタンドアップコメディアン) 1月9日死去 享年65

死因としてコロナワクチン説が浮上したボブ・サゲット(写真/Getty Imagesより)

 TVコメディ『フルハウス』(1987~95年)で三姉妹の子育てに大奮闘する父親ダニー・タナー役を演じた国民的俳優。コメディツアーで訪れていたフロリダ州のリッツカールトン・オーランドホテルで亡くなっているのが発見された。

 『フルハウス』の役柄から家庭的なイメージが定着したが、もともとは卑猥ネタを展開する毒舌スタンドアップコメディアン。おもしろホームビデを紹介する『America’s Funniest Home Videos』の司会者、人気コメディ『ママと恋に落ちるまで』(2005~14年)のナレーターとしても活躍。地元ペンシルベニアのテンプル大学在学中に撮った映画が学生アカデミー賞で表彰されるなど多彩な才能を持つ人気者だった。亡くなった後にリリースされたラッパー、デザイナーの「Bakin」MVでもコミカルな演技を披露しており話題になった。

 私生活では2度結婚。最初の妻との間に3人の娘をもうけた。亡くなる少し前に接種した新型コロナワクチンが死因ではないかという説、死亡時感染していた新型コロナウイィルスが死因だという説が流れたが、警察当局は司法解剖の結果、死因は「鈍的頭部外傷」だったと発表。バスルームで倒れ、大理石の頭を強打し、その後ベッドに移動して横になり、意識を失ったのち死亡したとみられている。

アンドレ・レオン・タリー(ファッション・ジャーナリスト) 1月18日死去 享年73

ケープ姿のイメージが強いアンドレ・レオン・タリー(写真/Getty Imagesより)

 US版「VOGUE」史上初めてアフリカ系アメリカ人としてクリエイティブ・ディレクターに就任したファッション・ジャーナリスト。編集長を務めるアナ・ウィンターの右腕としても活躍し、ファッション界に大きな影響を与えた。ニューヨークの病院で亡くなった。

 ワシントンDC出身。両親は貧しく、デューク大学で清掃をしていた祖母に育てられる。ノース・カロライナ・セントラル大学でフランス文学を学んだ後、奨学金を得てブラウン大学に進学。フランス文学の修士号を取得した。卒業後、ニューヨークに移り、メトロポリタン美術館の衣装部門コンサルタントをしていた元「VOGUE」の伝説的エディター、ダイアナ・ヴリーランドからアンディ・ウォーホルを紹介され、ファッション界での活動を開始。「 Interview」「W」など有名誌で執筆し、1983年「VOGUE」のファッション・ニュースディレクターに就任。88年からはクリエイティブ・ディレクターを務めた。

 こわもてで威圧的な風貌から「ファッションスナイパー」と呼ばれた彼。ファッションショーでは大きなケープを羽織って最前列で鑑賞することで有名だった。オバマ元大統領一家のスタイリストを務めたり、映画『セックス・アンド・ザ・シティ』にゲスト出演するなどエネルギッシュに活動。2020年にリリースした自叙伝では、アナのことを「冷酷」「いつもアシスタント扱いで、友人だと思われたことは一度もない」などと暴露し話題に。ファッション業界で人種差別を受けた経験があることも告白し、話題になった。

 死因は、心臓発作とも新型コロナウイルスの合併症とも報じられている。レジェンドの急な死を悼み、多くのセレブが追悼メッセージを投稿した。

Aaron’s Party(Come Get It)/アーロン・カーター、ニック・カーター&ノー・シークレッツ、ニック・カーター、ノー・シーク
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