【連載】“買い物狂い” の散財日記 第81回

35万のカルティエの時計が、「ショッピングローン」で倍以上の値段に!? 「金利手数料無料」にまんまと釣られた買い物狂い

2021/01/17 19:00
千葉N子(ライター)
(C)千葉N子


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 時計沼にずぶりずぶりとハマりつつある今日この頃。それにしても、時計ってマジで底なし沼ですね。上を見たら本当にキリがない。5,000万円の時計なんていうものもありますからね。時間が見られればいいもののはずなのに、なぜ人は時計にウン百万、ウン千万の大金を払おうとするのかね。正気じゃないよ。と言いつつ、私も痺れるような高級時計を探しているんですけどね?

 そんなある日のこと。いつものようにフリマアプリで買い物をしていると、とてもオシャレでセンスのいい人と知り合いました。キッカケは、その方が売っている「鳥のモチーフリング」を購入したこと。その方は私が愛してやまなジュエリーブランド・アベリさんが好きだったらしく、「N子さんが出されているアベリのリング、ステキですねえ」と話しかけてくれて、ジュエリーの話で盛り上がったのです。そのとき、その女性が「私は今年、一生ものだと思い、清水の舞台から飛び降りる気持ちで時計を買ったんですよ~」と話し始めました。

 時計……時計だと!? 彼女のトップページには可愛い指輪をつけた手元が映っていました。その手首に巻かれた時計!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! その時計を見た瞬間、私は「これだああああああああ!!!!」と震えあがりました。シンプル!! シンプルなのにすごく品がある! オシャレ! ジュエリーを邪魔しないのにちゃんと存在感があって、上品オブ上品ではないか!!

 私はオシャレなその女性に「この時計は……なんという時計なのでしょうか?」と聞きました。すると、「カルティエのタンクソロという時計です。サイズはSMサイズです」とのこと。カ、カルティエ……! ということはまさかお値段も100万円越えか……? 

 私はブルブルと震えながらカルティエの時計を検索しました。気になるお値段は……55万円也。18Kのイエローゴールドケースなので、そのお値段なのだそうだ。なるほどねえ……。55万円……。全力で戦う相手としてはふさわしいわ?

 とはいえ、私は毎月のリボ払いに追われる身。現金など一切持ち合わせていません。カードの残り枠はいくらあったかなあ。10万円くらい? 来月60万支払うから買えなくもないけど、リボの金を払うことを考えると、この時計もリボ払いになるかしら……ちょっと待てよ、利子でいくら払うねん、私。

 私はすぐにネットで「リボ払い シミュレーション」と検索しました。「リボ払い シミュレーション」と「分割払い シミュレーション」は私のお友達よ! ってそんなこと恥ずかしくて絶対に友達や恋人には言えねえーけどな!

 調べてみたところ、この時計を買った場合、リボの利子額は毎月1万5,000円になることがわかりました。1万5,000円の利子……。まったくなにも生み出さない捨て金に毎月1万5,000円……。私はぐぬぬと頭を抱えました。ちょっとそれはきつい。

TOWN TALK ポリッシュクロス ジュエリークロス 磨き布 シルバークロス ゴールドクロス マルチクロス タウントーク ギフト メンテナンス メール便送料無料
アクセスランキング