【連載】彼女が婚外恋愛に走った理由

地味な新婚妻が、元上司と「セックスする関係」に至ったワケ――「スクールカースト1軍」への憧れが、婚外恋愛を後押しした!?

2020/09/06 16:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

元上司に「既婚者であること」は隠していた

 そんな順風満帆のように感じられる新婚生活の中、彩海さんはうっかり「彼」と再会した。

「以前の会社の同僚同士が結婚したんですが、その結婚式の二次会で、彼と再会しました。やっぱりかっこよくて、フォーマルな服装だったから余計まぶしく見えて……その時、彼から誘われたんです」

 二次会の帰りにキスをして、後日ホテルに行ってセックスをした。彼は既婚者となっていたが、彩海さんは彼に結婚したことは秘密にしていたそうだ。

「言い出せなかったんです。私も既婚者だと言ったら、会ってもらえないと思って」

 彼とはその後、数回肉体関係を持ったが、その後フェードアウトしてしまう。

「もともと私から連絡することはなかったので、半年以上連絡がないってことは、もう会えないのかなと思います。このご時世ですし、ホテルで会うなんて、もってのほかですし……彼とのことはそろそろ区切りをつけようかなと思って」

 自分が既婚者であることを隠し、彼には自ら連絡しない、フェードアウトされても文句のひとつも言わずに受け入れる――正直、「対等とは言えない」関係性に見えるが、そのことに彩海さんは不満を抱いていなさそうだ。

「私のようなカースト下位の人が、あんな素敵な人と関係を持てたことだけでも、良い思い出なんです」

 夫との関係が良好でも、さまざまなリスクを無視して、婚外恋愛に走る女性がいる。一見、感情的なタイプに思えるが、その実、「自分のものにならない相手」と割り切れる現実的なタイプとも言えるのかもしれない。「もう彼とは終わり」と打ち明ける彩海さんの表情は、どこか清々しく感じられた。
(文・イラスト/いしいのりえ)

最終更新:2020/09/06 16:00
婚外恋愛/亀山早苗
元上司はある意味「アイドル」だったんだね
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