【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

GWで保育園閉園! 「子どもを預ける場所がない」ママたちは10連休をどう過ごしたのか?

2019/05/09 14:10
池守りぜね

連休明けの子どもは情緒不安定……保育士の憂鬱

 一方で保育士は、今回の大型連休は、ゆっくりと休めたのだろうか。認可や認証保育園など、ある程度、労働条件が明確な園の場合は、完全に休むことができたようだが、認可外の保育所で働いて2年になる智子さん(仮名)は、保護者からクレームが入ったため、急遽、出勤になったと漏らす。

「うちの園は、普段から土曜も預かっていますが、5月4日の土曜日だけは休園予定でした。しかし一部の保護者から『連休中も開けてもらいたい』という要望があり、結局4日と、そのほかの祝日も、少ない人数の保育士で対応することになったんです。私は実家が北海道なので、連続した休みがないと帰省できず、今回は見送りました」

 また、智子さんは、連休明けの出勤が不安だという。

「連休明けは、子どもたちの情緒が不安定になりやすいんです。10連休によって、保育園に行くという生活習慣をすっかり忘れてしまい、登園に拒否反応を見せるようになる子も少なくありません。お休み中も登園していた子はいいですが、完全に休んでいた子や、4月から入園して慣らし保育が終わったばかりの子は、またイチからその生活スタイルに慣れなければいけません。グズる子も多いだろうし、保護者の方もイライラするだろうし、憂鬱ですね」

 大型連休が終わって、ほっとしているママも多いのではないだろうか。今後の大型連休に向けて、国や自治体には「連休中も子どもを預けられる」制度や仕組みを検討していってもらいたいものだが……。
(池守りぜね)

最終更新:2019/05/09 14:10
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