【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

GWで保育園閉園! 「子どもを預ける場所がない」ママたちは10連休をどう過ごしたのか?

2019/05/09 14:10
池守りぜね

保育園に預けられなかった子どもはどこに?

 保育園に預けられなかった子どもたちは、一体どこでGWを過ごしたのか。都内にある認証保育園に、5歳の女児と2歳の男児を通わせている麻衣子さん(仮名)は、「連休中の出勤日は、実家に子どもたちを預けた」という。

「私は販売業なのですが、出産を機に接客から事務職に異動しました。正社員から時間給のパート社員になって収入は減ったものの、子どもが小さいうちだけの我慢だと思っています。普段もシフトによって土曜勤務はあるのですが、今回の大型連休も、ECサイトなどで販売を続けている関係で、出勤しなければならなくなったんです。夫はウェブサイトの運営を行うシステムエンジニアで、夫の休日出勤と私の出勤日がどうしてもずらせず、埼玉の実家に子どもを預けました」

 連休中に開いている臨時保育所もあったが、子ども二人だと費用が高く、「諦めた」と話す。

「出勤日の前日から実家に預けたのですが、とても後悔しました。母親は、上の子がジュースを飲んだら『虫歯になる。悪い歯が生える』、iPadで動画を見てたら『今からこんなのを与えていたら、ゲーム課金して勉強しなくなる』といちいち文句を言ってくるんです。『まだオムツしているの?』と言って、むりやり長男のオムツを取ろうとすることもあったようで、やっぱり高くつくけど、臨時保育に預ければよかったと思ってしまいました。それ以前に、保育園が開園してくれていれば何の問題もなかったんですけどね」

 一方で、子どもを預けられる親側も不満を抱えていたようだ。GW中、幼稚園に通う4歳の孫を世話していたという67歳の瑞希さん(仮名)は、「今回の連休は長く感じた」と語る。

 瑞希さんの孫は、12歳と4歳の男児。中学受験を控える長男は、連休中ずっと塾通い、瑞希さんの娘である母もそのサポートのため忙しく過ごしていたという。自宅に次男がいると、走り回ったりしてうるさいため、日中は、近隣のマンションに一人で住んでいる瑞希さんの部屋に預けられることになったそうだ。

「次男は、娘の旦那さんに見てもらいたいですが、一人で公認会計士事務所を切り盛りしているため、忙しいようなのです。実の娘だから言いづらくて黙っていますが、次男は遊びたい盛りで部屋中を飛び回り、下の階からクレームが来ました。娘には、ファミリーサポートや有料のベビーシッターに頼むように言ったものの、『知らない人に、大事な子どもを預けるなんて心配』といって聞いてくれませんでしたね」

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