【連載】オンナ万引きGメン日誌

「あの人、見覚えがある……」万引きGメンが捕まえた熟年女性、その正体にスーパーの社長も絶句

あの万引き犯の正体は――?

 こんにちは、保安員の澄江です。

 以前、急な欠員が出たということで、本来であればあり得ない、自宅からほど近いところにある生鮮スーパーで勤務することになりました。長く同じ街に暮らしているために顔見知りも多く、たまに行く店でもあるので、何度かお断りしたのですが、今回限りということで部長様に拝み倒されてしまい、やむなくお受けしたのです。ましてや、私の年齢(60代)は、万引きする人が非常に多い世代。もし、自分の同世代の知り合いが万引きしているところを現認してしまったら、いつも通りに声をかけて、警察に引き渡すことができるでしょうか。そう考えると、全ての場面において躊躇する自分しか想像できず、かといって犯行を現認してしまえば、それを見逃すわけにもいきません。結局は、そのような場面に遭遇しないことを祈るほかなく、重く憂鬱な気持ちで現場に向かった次第です。

 当日の現場は、関東近郊の住宅街にポツンと位置する激安生鮮スーパーM。この店は個人店主が経営する地域密着型の店舗で、妙に気合の入った職人気質の社長兼店長が、全てを取り仕切っているようなお店です。コンビニを少し大きくしたくらいの規模の店内は、棚が低く、見通しもよいので被害は少なそうですが、店外売場はいつも無人で、店内外を自由に行き来できる構造が来るたびに気になっていました。設置されている防犯機器といえば、出入口とレジ上に古いタイプのカメラが付けられているくらいで、従業員の数も少なく、制服警備員の配置もないので、お客さんの良心に支えられているタイプの店舗といえるでしょう。狙ったモノを、店外売場に持ち出してしまえば、いくらでも盗めてしまう。そんな造りのお店なのです。

 事務所に向かい、特売の値札を作成中だった社長に声をかけて挨拶を済ませると、初対面にもかかわらず少し乱暴な口調で指示されました。

「中はいいから、外を中心にみてくれるか? 米、油、洗剤、缶詰なんかがやられてるみたいで、毎月、全然数が合わねえんだ」

 正直な話、寒い冬の日に外の売場を巡回するほどツラい仕事はありませんが、断るわけにもいきません。当日の業務は、午前10時から午後6時まで。勤務開始前に、近くのドラッグストアでいくつかのホッカイロを購入した私は、それをおなかにあててから、勤務を開始しました。寒い日には、これが一番なのです。

1本ではなく6本というのが根深さを物語るよ

しぃちゃん

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