“中学受験”に見る親と子の姿

小6初夏、初潮の訪れとともに娘が激変! 母をうろたえさせる「中学受験と女子の反抗期」

2018/11/11 16:00

 当時、美月ちゃんはどんな心境だったのだろうか。

「おなかが痛いのも、イライラするのも“生理”のせいだってことをスタッフの先生に教えられて、なんか救われた気がしました。それまでは自分の心が弱いからだって思い込んでいたんです。『美月ちゃんが悪いんじゃない。そういう時期だから当たり前だよ』って言ってもらえて、ホッとしたことを覚えています」

 それからの美月ちゃんは用事もないのにスタッフルームに入り浸り、先生たちと雑談を交わすことで、徐々に調子を取り戻していき、無事に第一志望に合格。現在は難関大学に籍を置きながら、古巣の中学受験塾でアルバイトをしている。

「生理がきっかけだったかもしれませんが、あれは結局、反抗期だったと思います。何か、いろいろなものに対して、意味もなくムカついたと言うか(笑)。でも、お母さんと真正面からぶつかるのではなく、スタッフの先生に寄り添っていただいたおかげで、早く反抗期を抜け出したみたいで……。だから今、自分のような子がいたら助けてあげたいって気持ちで、ここにいます」

 反抗期が早いと早いで混乱することは多いかと思う。しかし、その時に大人がしっかりとしたサポートをしてあげることが大切だということがリナちゃん、美月ちゃんの2つの事例から読み取れるのではないだろうか。
(鳥居りんこ)

最終更新:2019/08/14 17:54
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人より早く大人になるのも悪いもんじゃないよね
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