感謝の言葉は45秒じゃ足らないよ!

マザコン? 奇声? 伝説に残るアカデミー賞スピーチ

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オスカー俳優で、セクシーな男のジョージ・クル
ーニーたんです

 2月27日に開催された2011年度アカデミー授賞式。今年も受賞者による感動的で面白いスピーチが会場を沸かせた。主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンは「私に人生最大の役を与えてくれた」と婚約者に感謝の気持ちを述べ、主演男優賞を獲得したコリン・ファースは「熱い感情が込み上げてくる。このままだと踊ってしまいそうだ」と言い笑いをとった。助演女優賞受賞者のメリッサ・レオは、なんと放送禁止用語である「ファッキング」という単語が口から出てしまい、びっくりハプニングに会場は大喜びした。

 今回は、1929年から続くアカデミー賞の歴史の中で、人々に深い感銘を与えた「アカデミー賞の印象深いスピーチベスト5」をリストアップしてみた。

■第5位 フィリップ・シーモア・ホフマン 『カポーティ』 主演男優賞(06年)

 ヒース・レジャー、デヴィッド・ストラザーンら実力派俳優がぞろりとノミネートされ、誰が受賞しても不思議ではないといわれた06年の主演男優賞。その中で見事賞を獲得したフィリップは、トロフィーを受け取り、そつなくスピーチを行い、最後に「私の母の名前はマリリン・オーコナと言います。今夜、この会場に来ています」「もし、彼女を見かけたら、おめでとうと言ってください。彼女は女手一つで4人の子どもを育てあげたんです。おめでという、という言葉がぴったりだと思います」と母を思いやる言葉を述べ、「ママ、僕たちパーティーにいるんだよ!知ってた??」と言い、ステージを去った。

 何とも感動的なスピーチだったのですが、式典に同行した長年のガールフレンドで、子どもまで産んだ衣装デザイナーのミミ・オドネルに対する感謝の言葉を忘れてしまったフィリップ。相当なマザコン男だと囁かれている。

■第4位 ジュリア・ロバーツ 『エリン・ブロコビッチ』 主演女優賞(01年)

 名前を呼ばれると笑みを浮かべ、長いイブニング・ドレスの裾を引っ掛けつつもエレガントな雰囲気を漂わせステージに上がったジュリア。マイクの前に立つと『プリティ・ウーマン』のイメージそのままの素に戻り、はじけるような笑顔を見せた。スピーチの終わりの音楽を演奏するオーケストラの指揮者に向って「おじさん、あなたの仕事ぶりって本当に素晴らしいけど、その指揮棒を振り上げるのが早すぎるわ。ちょっと座っててくださる?」「だって、私がこの壇上に上がることなんて、もう二度とないかもしれないのよ」と茶目っ気たっぷりにスピーチをスタート。

 一緒にノミネートされた女優たちの名前をあげ「彼女たちのような素晴らしい女優と一緒にノミネートされて本当に光栄」と配慮しつつ、、トロフィーを見て「ん~、カワイイ」ともらしていた。スピーチの途中で「ごめん、ちょっとドレスを可愛くしなくちゃ」と裾の位置を直したり、「指揮棒おじさん、あともうちょっと!」と言ったり、急に「うわっははは~! もう最高!」と奇声を発したり、と素直に喜びを表現。拍手喝采を浴びていた。

■第3位 ジョージ・クルーニー 『シリアナ』 助演男優賞(05年)

 ジョージは、この年『グッドナイト&グッドラック』で監督賞と脚本賞にもノミネートされていたが、受賞したのは助演男優賞のみとなった。笑顔でステージに上がったジョージは、開口一番「そうかい、監督賞はなしかい。わかった、わかった」と言い、会場は爆笑の渦に。続けて「面白いもので、アカデミーを受賞した途端、名前にアカデミーやオスカーを付けて紹介されるようになる。というわけで、私はオスカー俳優ジョージ・クルーニー、1997年度最もセクシーな男です」と述べ、彼らしいジョークに会場は大喜びした。

 「同じ役を演じない限り、役者を比較するのは難しい。誰が受賞しておかしくない中、自分が選ばれとても光栄」などノミネートされた役者へも配慮し、「最後に一つ。ハリウッドは少し世間離れしているっていわれるけれど、私はそれでいいと思っているんですよ」「まだエイズを語ることがタブーとされていたとき、私たちは堂々と語り、無関心な人が多かった時代に公民権をテーマに取り上げてきた。黒人がまだ劇場の後ろにしか座らせてもらえなかった差別多き1939年に、アカデミーはハティ・マクダニエル(黒人女性初の助演女優賞受賞者)にオスカーを贈りました。そんなアカデミーの一員であることを私は誇りに思う」と発言。この下りに関しては、「いくらなんでも自惚れ過ぎではないか」と一部で叩かれ、人気風刺アニメでネタにされていた。

■第2位 ハル・ベリー 『チョコレート』 主演女優賞(01年)

 黒人女性として、史上初の主演女優賞を獲得したハル。受賞は全くの想定外であったため、名前が呼ばれた瞬間から「オーマイ・ゴッド!」と連呼。マイクの前に立っても震えと涙は止まらず、嗚咽しながら「今、この瞬間は、受賞した私なんかより、もっともっと大きなことなのです。この瞬間は、ドロシー・ダンドリッジ、レナ・ホーン、ダイアン・キャロルのもの。私を支えてくれたジェイダ・ピンケット、アンジェラ・バセット、ヴィヴィカ・A・フォックスのもの。そして、チャンスを手にした、まだ無名の有色人種の女性たちのもの。だって、今夜、黒人女性たちにも、受賞へ扉が開いたのよ!」と差別を受けてきた歴代の大物黒人女優、同世代の黒人女優たちの名を交えながらのスピーチを言い、会場は総立で彼女に拍手を送った。

 ほかにも、12年間ハルを信じ支え続けてきたマネジャーを「私にとって唯一の父親」と表現したり、シングルマザーとしてハルを育て上げた母親へも感謝の気持ちを述べ、会場を感動の渦に巻いた。

 ハルを銀幕デビューさせた、『ジャングル・フィーバー』の監督スパイク・リーに感謝したり、黒人初の億万長者となったカリスマ司会者オプラ・ウィンフリーへ賛美の言葉を贈るなど、最後まで配慮を欠かさなかったハルのスピーチは、語り継がれるオスカーの名スピーチとなっている。

■第1位 エイドリアン・ブロディ 『戦場のピアニスト』 主演男優賞(02年)

 29歳という史上最年少でアカデミー主演男優賞を獲得したエイドリアンは、名前を呼ばれると信じられないという表情で胸を押さえながらヨロヨロと壇上へ。トロフィーを手渡してくれたハル・ベリーにブチュ~っと口づけし、ハルも反射的に腕を絡めて応えたものの「はぁ??」という表情を見せ、会場を沸かせた。受賞は本人も会場も予想しておらず「スピーチを用意したら逆に受賞しない気がして」と弁解しながら、しどろもどろでスピーチをスタート。しかし、両親へ感謝の言葉を述べるあたりで正気に戻り、それからは映画関係者、マネジャーにしっかりと感謝の気持ちを述べた。

 タイミングよくスピーチ終了の音楽が流れ出したのだが、エイドリアンは「お願いだ、あと一つだけどうしても言いたいことがある」と真剣な面持ちで制し、「受賞はとても嬉しいし光栄だけど、こんな時に賞を受け取るのは悲しくもあるんだ」「僕はこの映画に出演し、戦争下での人々の悲しみや非人道性、そして戦争が与える影響を強く認識するようになりました」「あなたの信じる神がアラーであれ、どんな名前であれ、どうか神のご加護がありますよう。そして、一日も早く戦争が終結するよう祈りましょう」と述べ、会場は総立ちに。エイドリアンは、クエートに派遣された幼なじみの名前をあげ、「一日も早く、無事に戻ってきてくれ!」という言葉でスピーチを締め括った。

 受賞スピーチは45秒以内でというルールが設けられており、受賞者の多くが、関係者や支援者、愛する人への感謝の気持ちを述べるだけで止めている。しかし、今回ご紹介したスターのように長々とスピーチを行うものも多く、人々は感動できる名言を期待している。

 ちなみに、最も短いスピーチはアルフレッド・ヒッチコック監督と名優ウィリアム・ホールデン。「サンキュー」とだけ言い、さっさとステージを去ったのだが、それはそれで心に残るものだと語り継がれている。

『アカデミー賞のすべて―From 1928 To 2006』

いろいろあるんスな~

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