[連載]ハリウッド版「あの人は今!?」

『ラスト・エンペラー』よりも孤独な人生を送る、ジョン・ローンの現在

last-emperor01.jpg
『ラストエンペラー ディレクターズ・カット』
/東北新社

――夢中になった映画やドラマに出演していた、あの人。パタっと見なくなったけど、やっぱり気になる~!! そんなアナタのために、サイゾーウーマンの海外特派員・JULIEが、噂のあの人の仕事からプライベートまで、現地で情報をかき集めてきました!

■今回のターゲット
ジョン・ローン(『ラスト・エンペラー』の愛新覚羅溥儀役など)

 中華人民共和国に戦犯として捕らえられた、清朝最後の皇帝(満州国皇帝)の回想を主軸に描いた映画『ラスト・エンペラー』(1987)。青年期から老年期まで主人公の溥儀を見事に演じ、ゴールデン・グローブ男優賞にノミネートされたのが、ジョン・ローンです。カンフー/アクション俳優ではなく、演技派俳優としてハリウッドで認められたジョンは、丹精な顔立ちと華麗な身のこなしで、多くの女性ファンを獲得。これまでにないアジア系俳優としてブレイクしました。

 すでに『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985)で知名度を得ていたジョンは、『ラスト・エンペラー』の大ヒット後、ハリウッドだけでなく、香港の映画プロダクションからもオファーが殺到。日本でもサントリー・ウィスキーやロレックスのCMに登場しました。どんな小さな仕事でも、時間をじっくりかけて検討したというジョンは、スローペースで仕事をこなすようになります。

 映画出演もギャラではなく、脚本の内容で判断したジョンは、『上海1920 あの日みた夢のために』(1992)で貧民街の孤児として育った闇社会の男を熱演。悲恋物語『エム・バタフライ』(1993)では、エレガントな身のこなしでフランス人外交官を惑わせ、服を着たまま艶やかなセックスをする京劇女優を見事に演じ、高い評価を得ました。『ラッシュ・アワー2』(2001)で再びハリウッド映画にカムバックするまでは香港映画などに出演していましたが、その後、中国テレビ界に将来性を見出し、活動の場を中国本土に求めるようになります。

 中国大河TVドラマ『乾隆與香妃』(2004)で乾隆帝を演じたジョンは、中国TV業界の大物から熱烈アプローチを受け、1998年続く超人気大作ドラマ『康熙微服私訪記5』に主役出演。中国版『水戸黄門』とも言われる本作は、これまで叩き上げの国民的俳優、張国立主演であったため、この配役は博打だという声もありましたが、ジョン演じるコミカルな皇帝は予想外の人気を呼びました。そして今、ジョンは中国で最高額のギャラを得る俳優へと成長。中国TV界大御所俳優となったのです。

 一方で、カナダ映画『プライベート・ムーン』(2005)で清水美砂の夫役を演じたり、ジェット・リー主演のハリウッド映画『ローグ アサシン』(2007)にも出演したりと、制作国を問わず伸び伸びと活動を続けています。
 
 孤児のジョンは、障害持ちの老女に引き取られ、体罰や精神的虐待を受けながら育ちました。卵にしょう油をかけたご飯だけで育ち、「顔がいいから」と10歳前後で春秋戯劇学校に入れられた後も、空腹と体罰の日々が続いたそうです。中国新電影のインタビューで「幼少期のトラウマは、私の人生に大きく暗い影響を与えている」「呪われているようだ」とコメント。今でも私生活をオープンにすることを極端に嫌うのは、このような過去があるからなのです。

 頑なにプライバシーを守っているため、酷い噂もよく流れるジョン。役者として低迷していたとされる時期に関しては「仕事をしなくても良い暮らしができるから」と、出演する価値のある作品のみを選ぶというポリシーを貫き通していただけだと説明。「あまりにも偽りの情報が多いからインターネットはしない」「(幼少期のことがあるため)これ以上、精神的に傷つく余裕がないんだ」「精神的な拷問を受けると、何も行動できなくなってしまうんでね」と語っていますが、それでも耳に入るゴシップに辟易しているとのこと。

 誰からも愛されず母の愛を知らずに育ったジョンは、精神的に不安定になりやすいと自己分析しており、一人でいることが「何よりもリラックスできる」そう。誰かが横に寝ているのも苦痛で、それが恋人であったとしても嫌なのだとか。自分が親になることにも自信が持てず、恐らく生涯独身だろうと過去のインタビューで何度か語り「死んだ後も墓はいらない」とまで言い放っています。

 仕事には貪欲ではないジョンですが、中国大洋网のインタビューで「私は作品を通して人々と会話をする。役に深くのめり込めれば、それだけ深くファンと繋がることができる」と、変わらず彼を愛してくれているファンと、今後、もっと深く繋がりたいとコメント。再び大ブレイクする日も、そう遠くはないかもしれません。

JULIE
海外生活20年以上の、海外芸能ジャーナリスト。 ゴシップサイトやタブロイド紙を毎日巡回中。ルーペ・ヴェレスからレディー・ガガまでイケる雑食系。世界各地から情報を取り寄せ、粘着質的にリサーチするのが大好物。

『ラストエンペラー ディレクターズ・カット』

パパラッチ写真が買えないという不思議も

amazon_associate_logo.jpg

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】
『SATC』のナターシャが、あのスーパーモデルと男を取り合った!?
ヌードを経て、歌手への夢を掴んだ” 『ビバヒル』のジャネット”
『ダーマ』を卒業後、宗教と女優業を両立したジェナ・エルフマン

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク

アクセスランキング

  1. 狩野英孝の“最もヤバいウワサ”
  2. 狩野英孝事務所、無慈悲な対応
  3. 工藤静香インスタで“におわせ”?
  4. 『東京タラレバ娘』はミスキャスト?
  5. 狩野英孝、淫行報道で引退の危機
  6. 新春ジャニオタ放談
  7. 狩野英孝「圧力一切ナシ」の裏側
  8. 日7対決“敗北しそうな番組”ランキング
  9. 袴田吉彦の不倫相手が売名活動へ
  10. 工藤静香がインスタ開始で夫婦アピール?
  11. 不倫の証拠はホテルで価値が違う?
  12. 葵つかさ「松潤の相手」表記にクレーム
  13. 番宣出演でタトゥー発覚の木村拓哉から、透けて見える“状況”
  14. “もう終わった”イケメン俳優3人
  15. ムショ飯はうまいのか?
  16. 木村&静香夫妻の「子育て」美談の狙い
  17. 紀香の書き初めにネットユーザー失笑
  18. 狩野英孝、「最悪逮捕も」?
  19. 富裕層幼稚園は、ファッションも仕事のうち
  20. 恋愛に浮かれられない「GINGER」のサガ

ジャニーズの人気記事

  1. 新春ジャニオタ放談
  2. 葵つかさ「松潤の相手」表記にクレーム
  3. SMAP・中居が熱愛報道に渋い顔
  4. 香取、今の財布は「木村からもらったもの」?
  5. 『カウコン』意外な舞台裏

カルチャーの人気記事

  1. 恋愛に浮かれられない「GINGER」のサガ
  2. 逮捕された元警部が語る覚せい剤と刑務所
  3. 「捨てられる妻」の典型とは?
  4. ノンケが「レズ風俗」に行ってみたら
  5. 「婦人公論」で小保方連載スタート

海外ゴシップの人気記事

  1. C・ブラウン、『DB』の痛車でデートへ
  2. トランプ就任式はしょぼくてもOK!
  3. ケイティ、年末年始に日本を堪能
  4. マライアが“バツ2”自虐ギャグでノリノリ
  5. リアーナ、J. Loをアンフォロー