シニア層が熱視線

テレ朝の大みそかを任される『ザワつく』――関係者が明かす、看板番組に成長した要因

2023/12/31 12:00
サイゾーウーマン編集部
高嶋ちさ子の画像
あのユーミンも大ファンだという『ザワつく』(C)サイゾーウーマン

 2019年から、テレビ朝日系の大みそか恒例特番になっている『ザワつく!大晦日』。金曜よる7時台の人気番組『ザワつく!金曜日』(以下、『ザワつく』)の拡大版で、「長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子の3人による放談・放言プログラム」(芸能ライター)だというが、なぜ大みそか特番を任されるほどのテレ朝看板番組に成長したのか? その要因に迫る。

『ザワつく』躍進の背景に『爆報!THEフライデー』の低迷・終了

 F3層(女性50歳以上)、M3層(男性50歳以上)の視聴者が多いという『ザワつく』。そこにはある裏番組の低迷・終了が大きく関わっているようだ。

「21年まで同時間帯で放送されていた『爆報!THEフライデー』(TBS系、以下『爆報』)です。有名人の病気や借金、華麗なる転身など、ワイドショーを濃縮させたような番組作りで高齢の視聴者層を独占していたものの、その内容の濃さや重たさが影響して離脱する人も増えてきた。そんな時、気軽に見られるテレ朝の『ザワつく』が19年からスタートし、“客”が一気に流れてきたのです」(テレビ業界関係者)

 そして、『爆報』の終了でさらに『ザワつく』が躍進したという。では、なぜ一茂、良純、ちさ子が視聴者層にウケるのか?

「一茂、良純は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の曜日コメンテーター。同番組はシニアに人気の高視聴率番組だけに、2人はその層からの認知と支持が絶大で、潜在視聴率も高い。そんな2人にちさ子が加わると、程よい毒舌バトル、笑えるレベルのいがみ合いが発生する。この3人は本当にバランスがいい。『ザワつく』が人気になったのは、キャスティングの勝利といえるでしょう」(同)

『ザワつく』は『マツコ&有吉 かりそめ天国』の亜流?

 一方、『ザワつく』は、『マツコ&有吉 かりそめ天国』(同、以下『かりそめ天国』)の亜流を狙ったといわれているという。

「どんな話題でも広げる展開力、事象の裏側を読み解く洞察力、また驚くほどの博覧強記ぶりで、視聴者を満足させてきたマツコ・デラックスと有吉弘行のように、『ザワつく』でも、何かしらネタを与えておけば、いくらでもしゃべれる座組を考え、一茂、良純、ちさ子がキャスティングされた。出演者3人が、テレビを見ている視聴者と真向かいに相対するように座るというのも目を引きました。現在、『かりそめ天国』『ザワつく』のスタイルは『出川一茂ホラン☆フシギの会』(同)にも導入されていますが、いずれにしても、ラジオ感覚で見られるトークプログラムは、今の視聴者に受け入れられやすいのです」(同)

 さらに『ザワつく』は、裏番組を“倒す”ため、他局がイヤがる、ある戦略を打ってきたという。

「金曜のよる6時50分から番組を前倒しスタートさせる手法です(以前は6時45分から)。また、7時をまたぐタイミングで、工場の製造工程を見せ、3人に何を作っているかを当てさせる『ザワつく!工場クイズ』を放送。何気なくザッピングしていた視聴者を取り込む工夫を凝らしているんです。単なる井戸端会議ではなく、意外と情報性のある内容で視聴者の興味を引く点も『ザワつく』の強みでしょう」(同)

 これからも『ザワつく』はテレ朝の看板番組に君臨し続けそうだ。

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最終更新:2023/12/31 12:00
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