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『THE W』2023年は視聴率上昇!  「レベル低い」といわれながらも“優秀”なワケ

2023/12/12 13:30
仲宗根由紀子(エンタメライター)
山里良太の画像
安心感しかなかったピンチヒッター・山里(C)サイゾーウーマン

 女性芸人日本一を決める『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)が12月9日に生放送され、平均世帯視聴率8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人5.3%だったことがわかった。

 過去最高の863組がエントリーした今年は、ゆりやんレトリィバァ、やす子、ハイツ友の会、あぁ~しらき、ぼる塾など12組が決勝に進出。7代目女王に輝いたのは、2本目でパンツにスカートが挟まるネタを披露し、下着を晒して笑いを誘った紅しょうがだった。

「今年の『THE W』は、MCを務める予定だったフットボールアワー・後藤輝基が体調不良で降板し、南海キャンディーズ・山里亮太が代役を務めるという波乱含みのスタート。加えて、最終決戦ではスパイクのネタ中に音声トラブルが発生し、国民投票を急きょ中止にするアクシデントもありました」(お笑いライター)

ゆりやん、阿佐ヶ谷姉妹、3時のヒロイン……歴代優勝者は“売れている”

 歴代視聴率を振り返ると、ゆりやんが優勝した第1回大会(2017年)から吉住が優勝した第4回(20年)まで平均世帯で2ケタをキープしていた『THE W』だが、オダウエダが王者となった第5回(21年)は8.9%に落ち込み、その後は1ケタ台が続いている。

 とはいえ、前述の通り8.2%を記録した今年は、昨年の7.3%より0.9ポイント上昇。この数字は、10月にサルゴリラが王者に輝いたお笑い大会『キングオブコント』(TBS系)の8.3%とほぼ変わらない。

「『THE W』に対しては、『男女平等のご時世で、なぜ女性限定の大会を行うのか?』と疑問視する視聴者や、『M-1やキングオブコントで脱落した女性芸人のネタを見させられる大会って……』とレベルの低さを指摘する声も少なくない。しかし、ゆりやん、阿佐ヶ谷姉妹、3時のヒロインなど歴代優勝者の多くが売れているため、スター発掘番組としては『R-1グランプリ』(フジテレビ系)はもちろん、『キングオブコント』よりも打率が高く優秀だといわれています」(同)

 今年、優勝賞金1000万円のほか、副賞として『有吉ゼミ』『世界まる見え!テレビ特捜部』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』など日テレ系指定13番組への出演権を手に入れた紅しょうが。日テレのバックアップも手伝って、大ブレークを果たせるだろうか。

『THE W』歴代の優勝者と平均世帯視聴率

優勝者 平均世帯視聴率
第1回(2017年) ゆりやんレトリィバァ 13.1%
第2回(2018年) 阿佐ヶ谷姉妹 11.5%
第3回(2019年) 3時のヒロイン 11.6%
第4回(2020年) 吉住 10.1%
第5回(2021年) オダウエダ 8.9%
第6回(2022年) 天才ピアニスト 7.3%
第7回(2023年) 紅しょうが 8.2%

 


仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/12/12 13:30
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