“中学受験”に見る親と子の姿

中学受験で習い事は辞めるべき? 両立させた息子が過労で入院、母親は「誘導を間違えた」!?

2022/03/27 16:00
鳥居りんこ(とりい・りんこ)

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

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写真ACより

 中学受験をする場合、習い事との兼ね合いは必ず出てくる問題だ。

 大手塾4科コースの場合、小学4年生までは週に2~3日の塾通いで済むので、習い事と両立している人も多いだろう。問題は小学5年生からである。講義は週3日~5日に増え、授業の内容は濃く、演習量も増していくのが普通だ。

 6年生になると、土日も模試や志望校特訓などの講座で埋まってしまい、受験一色という暮らしになりやすい。長期休みになると、朝から晩まで勉強漬けになることも稀ではない。その中で、中学受験の勉強と習い事を両立するのは大変なことだ。続けるべきか、止めるべきかでハムレット状態に陥るご家庭は多い。

 由希さん(仮名)は息子の大樹くん(仮名)が中3になった今でも、その選択の是非を悩むことがあるという。大樹くんはいわゆるサッカー少年で、小さい頃の夢は“Jリーガー”。幼稚園の頃から地元のサッカーチームに所属し、小学校でもエースの名を欲しいままにしていたそうで、本人は「もっと強くなりたい!」ということで、5年生の冬のセレクションに向けて頑張っていたのだそうだ。

 大樹くんの通っていた小学校は受験熱も高く、毎年、7割を超える子たちが中学受験塾に行き、残り3割が、スポーツや音楽などの習い事に一生懸命という学校。多くのご家庭では両立は無理と判断して、高学年になると、どちらかを選択するという流れになることは由希さんも承知していたという。

 しかし、大樹くんは負けず嫌いな性格であるために、自ら「両立宣言」。中学受験でトップ校に入り、サッカーでもセレクションに合格して強豪チームに入るのだ! という夢を持っていたという。その言葉通り、サッカーもだが、勉強も頑張り、大手塾でも最上位クラスを常にキープしているほどの文武両道状態。

「なんですかね……。当時の私は、周りの皆さんに“大樹無双”とかもてはやされて、いい気になっていたんですよね」

 ところが、大樹くんが5年生の秋のこと。突然、大樹くんは腹痛を訴え、そのまま救急車で運ばれるという“事件”が起こったという。病名は過労による「急性胃腸炎」。

「お医者さんに怒られました。『小学生にこんな無理な生活をさせて、それでも母親ですか?』と言われました。ものすごくショックでした……。『このままの生活をしていたら、また入院することになりかねない。小学生とは思えない程の過労』と診断されて、初めてそんなに疲れさせていたのかって気付いたほど、愚かな母親でした……」

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