ママ友グループLINEから

「抱っこ紐は触られやすい」「ベビーカーに虫除けカバー」!? 「#いきなり赤ちゃんに触らないで」問題に悩む、ママたちの対策法

2021/09/12 18:30
池守りぜね(ライター)

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

「抱っこ紐は触られやすい」「ベビーカーに虫除けカバー」!? 「#いきなり赤ちゃんに触らないで」問題に悩む、ママたちの対策法の画像1
写真ACより

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、Twitter上では「#いきなり赤ちゃんに触らないで」というハッシュタグが話題を呼んでいる。きっかけとなったのは、あるママが、街中で見知らぬ人にいきなり赤ちゃんを触られた時の不安な思いをこのハッシュタグをつけて投稿したこと。すると、世の母親たちから共感を呼び、現在Twitterにはさまざまな経験やエピソードが投下されているようだ。

 確かに、感染を防ぐために“密”を避け、人との接触を減らすよう政府から呼びかけられている。そんな状況下において、自分の子どもが赤の他人に触れられるのは、気分が良いものではないだろう。今回は、外出先で突然子どもに触られ、対処法に悩んだというママのエピソードを紹介する。

病院の待合室で、「かわいいわね」と言いながら赤ちゃんに寄ってくる患者にヒヤヒヤ

 都内に住む千紘さん(40歳・仮名)は、3歳になる娘と11カ月になる息子を育てている。コロナ禍といえど、通院や幼稚園の見学など、子どもを連れて外出する機会も多い。

「娘は、肌疾患があるので2~3カ月に一度、都心の総合病院に通っています。まだ幼い息子を家に置いていくわけにはいかないので、一緒に連れて行くのですが、病院の待合室で年配の人に声をかけられるんです」

 大きな病院の場合は待合室も広く、診察までの待ち時間も長いため、声をかけられることもたびたびあるとか。

「だいたい、『今、何カ月? 』とか、『男の子? 女の子? 』というたわいもない内容なんですが、中には話しながら子どもの足を触ってきたり、裸足なのを見て『靴下を履かせてあげないとかわいそう』と言ってきたりする人もいて困っています……」

 また、病院ならではの“悩み”もあるという。

「声をかけてくるのが、付き添いで来ている人ならまだいいのですが、診察を受けに来た患者さんの場合、今はコロナの心配もあるし、正直『もしかしたらウイルスをうつされてしまうかも』と不安でたまりません。嫌ならその場から離れればいいのですが、待合室自体、ソーシャルディスタンスの確保ために席数が減らされていることもあり、移動すると座れなくなってしまう。娘もいるし息子のベビーカーもあるし、その場所を動くのも一苦労なんです」

 千紘さんは、1人目を出産した時に産院で知り合った仲良しのママ友へ、「通院で、知らない人に子どもを触られたんだ」という悩みをLINEで打ち明けたそう。「うちも『予防接種などで病院に行った時に、子どもに触られて困った』って返信が来て、みんな悩んでいるんだと思った」と語る。

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