桜井日奈子に「太った」、NiziUミイヒに「痩せすぎ」　過激なダイエットにもつながるバッシング

　女優の桜井日奈子への体型を揶揄する声がネットで過熱している。桜井は9月13日の『ナニコレ珍百景』（テレビ朝日系）に出演したが、一部の視聴者が「太った」などと体型を揶揄する書き込みをネット上にしており、ネット掲示板やSNSでは「太って劣化した」「このくらいぽっちゃりの方が俺は好き」など、好き勝手な体型談義になっている。

　ネット上であってもこうした声は確実に本人に届いているだろう。女優の橋本環奈も一時期、今回の桜井と同様に「太った」「劣化した」などとバッシングが飛び交ったことがあるが、橋本は昨年5月に出演した『ボクらの時代』（フジテレビ系）で、そうした誹謗中傷を知っていると話していた。

　『ボクらの時代』で橋本環奈は、プライベートでも親交があるきゃりーぱみゅぱみゅ、最上もがと鼎談。きゃりーが、橋本はネット上の体型揶揄を見ても気にせずにご飯をかっ込んでいると明かすと、橋本は爆笑しながら頷きつつも、＜気にしなきゃいいじゃんっていう人もいるじゃないですか。けど、じゃあ言われてみてと思いません？＞と訴えていた。SNSなどに否定的なコメントが書かれていることを見れば、やはり傷つくのだという。

　また、褒めているつもりの「痩せているね」という言葉が、相手にとってプレッシャーになることもある。さらに「痩せすぎ」「ガリガリ」などとバッシングが発生するケースも。女優の浜辺美波は一時期、激ヤセしていると話題になり、最近では「NiziU」のメンバー・ミイヒも痩せすぎていることがたびたび注目される。

　ミイヒはグループのオーディション参加中から日に日に痩せていき、合格発表時にはプロデューサーのJ.Y.Parkにも＜ご飯たくさん食べてね。少し痩せているから。わかった？＞と声をかけられていた。

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　「デブ」「太った」などという指摘は、気軽な会話のつもりでもタレント本人に届いている。タレントがそうした声を気にするあまり過激なダイエットをしたり、また芸能事務所側が「もっと痩せた方が売れる」と誘導してトレーナーもつけず自己流の危険なダイエットをさせるケースは後を絶たない。

体型バッシングで過激なダイエットに走る女性タレント
　STU48の現役メンバーである榊美優は今年6月、周囲の人から痩せろと言われ過激なダイエットをした結果、過食と嘔吐を繰り返し、心身ともに病んでいったことをTwitterで明かした。

＜もう、ガチでほんまのこと言うわ…
STUを辞めてから話すって手もあったけど…
私、STU加入時、平均体重42kgでした。
1年目、痩せろと言われて、加入後1年目の夏前から36kgまで落としました。
とにかく、ほぼ何も食べませんでした＞
＜学校も仕事の移動も忙しく、休む暇の無かった時期に、1日に食べる量はお茶碗半分にも無いくらいの量でした。
お母さんからも絶対あとからおかしくなるから止めなさい、と言われたけど、やめませんでした。
今思えば、異常でした。
この間違ったダイエットが間違いなく私の心と身体を狂わせた原因です＞

　なお、榊の身長は151cmだ。

　同じく6月、モーニング娘。の元メンバー尾形春水も、自身のYouTubeチャンネルでアイドル時代の過激なダイエットを後悔していると明かした。尾形の身長は158cmだが、一番痩せていた時の体重は35kgだったといい、生理が1年以上止まっていた時期もあったそうだ。

　当時の彼女は「痩せれば痩せるほどいい」という価値観に囚われており、体型に関する周囲の評価が正常な判断の妨げとなったと振り返っている。

＜「アイドルは体型維持が仕事やから」っていうのも言われたんです。もちろんそれもあると思うけど、痩せることって価値観も人によって違ってさ。
そういうのを平気でネットを使ったりして言ってしまうのは、良くないと思うし、アイドルの場合は面と向かって言われることがすごいあったからさ＞

　健康的な体型になりたくても、太ることが怖くて食べられないパターンもある。ネット上の声は、想像以上にダイレクトに「テレビの向こう側」に届き、そしてそこにいるのは生身の人間だ。