気取らずに、素顔を晒してる!

YouTube、ネトフリ、アマプラで今すぐ見られる! ビヨンセ、テイラー、ジャスティンの等身大ドキュメンタリー

2020/04/12 11:00
堀川樹里(ライター)

 ここ数年増えている、セレブのドキュメンタリー作品。2013年に公開されたワン・ダイレクション『This Is Us』(Amazonプライムで配信中)のように、ツアー中のアーティストを追い、バックステージや素顔の彼らを紹介するもの、昨年リリースされたケヴィン・ハート『ケヴィン・ハートのやらかした!?』(Netflixで配信中)のように、裏舞台を見せるだけでなく内面を掘り下げるようなインタビューを重視したものなど、さまざまな作品が制作されている。

 長期間カメラと一緒に行動するため、本音や等身大の姿が垣間見えると評判のドキュメンタリー作品。今回は、現在視聴可能な作品から厳選して紹介したい。

ジャスティン・ビーバー『Justin Bieber:Seasons』(20) YouTubeで配信

 YouTubeに投稿したパフォーマンス動画が現在のマネジャー、スクーター・ブラウンの目に留まり、世界的なスターへと上り詰めたジャスティン。そんな彼が、原点であるYouTubeで、スーパースターとなった自身の苦悩を赤裸々に語っているのがこのドキュメンタリーシリーズだ。

 大好きだったステージに立ちたくないと思ったこと、大勢のファンに愛されながらも孤独に苦しんでいたこと。思春期にドラッグに手を出して「このままだと死ぬ」と怖くなるまでハマり、断薬を決意したこと。機能不全家庭に育ち「家庭で学ぶべき社会における大事なことがわからず」、人気絶頂期にはボロボロだった精神状態について明かしている。

 この4年間は薬物依存を根本的に断ち切る治療と、ライム病とエプスタイン・バーウイルス感染症の治療を受けており、治療中の姿も披露。「よりいい人間になりたい」と吐露する姿は切なく、ここまで語るのかと驚かされた。

 18年に電撃婚約・結婚した妻ヘイリーとの関係も、「決して軽いノリで一緒になったわけではない」と説明。クリスチャンである2人が、心の深い部分でつながっていると感じられる映像もたくさん登場する。

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