秋元康とワーナーミュージックの「国民的ガールズバンド」オーディションチラシが女性蔑視で炎上

 秋元康氏とワーナーミュージック・ジャパンが組んだ「国民的ガールズバンド」プロジェクトが現在波紋を呼んでいる。

 秋元康氏によるこの新プロジェクトのオーディションに際してワーナーミュージック・ジャパンが出した広告が女性蔑視的であるとして批判の声があがっているのだ。

 この国民的ガールズバンドの企画はメンバーを固定するのではなく、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードなど各々のパートに複数のメンバーを在籍させ、楽曲によって選抜メンバーを選んでいくシステムを採用する予定。AKB48などの選抜システムをバンドにも当て込むかたちになる。

 また、メンバー選抜のプロセスや楽器の練習風景といった裏側を発信することで、<笑いあり、涙あり、喧嘩ありのリアリティ・シンデレラストーリーを共有してファンと一緒に成長して行きます>(公式ホームページより)ともあり、このあたりもまさにAKB48的システムをガールズバンドにもち込むものだ。

 そして、このプロジェクトのためのオーディションの募集チラシが原宿駅などに貼られているのだが、前述の通り、このチラシに書かれた文言が問題となっている。

 このチラシには複数種類があり、<秋元康プロデュースガールズバンド 第1期生募集!! 未経験OK 恋愛OK>という共通コピーの他に<夢は弾いてかなえろ!><武道館でライブしたい人>など、種類によって1つずつキャッチコピーが添えられている。

 この<未経験OK 恋愛OK>なる共通コピー自体が相当に首を傾げざるを得ないものだが、そのなかに<有名人と熱愛したい人!><IT社長と結婚したい人!>といったものがあり、これに疑問を抱く人が続出しているのだ。

 なぜ「ミュージシャンになる」という夢が「名声のある人やお金持ちと結婚したい」という夢とイコールで結ばれるのか。音楽のために血の滲むような努力をしても、その結果として勝ち得た人気や表現そのものにはなんの価値もなく、「女の幸せは地位ある男性に見初められること」と、このチラシの文言は言っているに等しい。

 この広告コピーに秋元氏自体はほぼ関わっていないと思われるが、<有名人と熱愛したい人!><IT社長と結婚したい人!>といった文言をオーディション募集チラシに入れ込み、世に出るまでのプロセスのなかで社内の誰もそのコピーに疑問を差し挟まなかったという事実は、ワーナーミュージック側が、現代を生きる女性に対してどういう認識を抱いているのかがよくわかる。

 そもそも、「若者がミュージシャンを志すのは肉欲と金のため」とでも言わんばかりのこのキャッチコピーは、会社として最も大事にしなければならないはずの「音楽」すら冒涜しているのではないか。

 SCANDAL、SILENT SIREN、ねごと、SHISHAMO、らの牽引により、いまの音楽業界ではガールズバンドブームが起きており、CHAI、yonige、リーガルリリー、the peggies、Hump Backなど、若手のガールズバンドが次々と登場している。

 そういう面では、この国民的ガールズバンド企画も、(出遅れ感は否めないものの)時流に沿ったものとはいえる。

 ただ、これらのガールズバンドのほとんどは詞曲を自分でつくるアーティストであり、また、ファンも、自らで表現をつくりだし、自分の足で立つ彼女たちに魅力を感じて応援するという構図がある。

 アイドルとは180度異なるこの構図と、秋元氏にプロデュースされるアイドル的な立ち位置は水と油のようにも思える。オーディション段階から炎上で始まったこの企画は果たしてどのように転がるのだろうか。

(倉野尾 実)

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