自身の命も危険だった!

ジェニファー・ハドソン、家族を惨殺した元義兄の裁判に出廷!

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『アメリカン・アイドル』のころの天真爛漫さが失われた
ジェニファー・ハドソン

 豊かな声量と表現力を兼ね備えた実力派歌手で、女優としても高く評価されているジェニファー・ハドソンが、23日、シカゴの裁判所に出廷。最愛の母親と兄、そして当時まだ7歳だった甥を銃殺したとして逮捕、起訴された姉の元夫の裁判の証言台に立ち、遺族の悲しみと怒りを訴えた。

 国民的オーディション番組『アメリカン・アイドル』で注目され、2年後に出演した映画『ドリームガールズ』で一気にスターダムを駆け上がったジェニファー・ハドソン。しかし、アカデミー賞助演女優賞を獲得した翌年の2008年10月24日、シカゴの実家で母ダーネル・ドネーソン(享年57歳)と兄ジェイソン・ハドソン(享年29歳)が射殺遺体となって発見。その3日後、現場から盗難された車が見つかり、中から行方不明になっていたジェニファーの姉ジュリアの息子ジュリアン・キング(享年7歳)が遺体となって発見された。警察は、24日の時点でジュリアの元夫ウィリアム・バルフォアを容疑者として逮捕。証拠が十分でないとして、なかなか起訴されなかったが、12月に入り犯人だと確定され正式に起訴された。なお、ウィリアムは犯行を否認しているが、殺人未遂などで7年間刑務所に入っていた前科があり、彼が犯人であることは間違いないと見られている。

 地元紙「Chicago Tribune」によると、全身黒で統一し、控えめに化粧を施したジェニファーは、証言台の上で必死に冷静さを保とうと努力しているように見えたとのこと。姉のジュリアと被告人ウィリアムの結婚を家族が大反対し、誰ひとりとして賛成する者はいなかったと説明した時には、声の震えを抑えることができなかったという。

 ジェニファーは、「私たち家族は、被告人の姉に対する扱い方が気に入らなかったんです。甥っ子への扱いもひどかった」と証言。ウィリアムが、ジュリアの連れ子であるジュリアンに対して、冷たい態度で接していたことを明かした。そんなウィリアムのことをジェニファーは嫌い、「彼がいる所には行かないようにしていた。距離を置くようにしていた」と、陪審団に語った。

 事件当日、ジュリアの電話を受け、大急ぎでシカゴへと戻り、遺体安置所で母と兄の遺体に対面したと述べたジェニファーは、行方不明となっていたジュリアンに10万ドルの懸賞金をかけたのは「どんな手を使ってでも、何がなんでも取り戻したかったから」と説明。ぽっちゃりしてキュートな笑顔が印象的なジュリアンのことを、ジェニファーは「タガ・ベアー」という愛称で呼び、とてもかわいがっていたとのこと、共に過ごした幸せな日々についても語った。そして、ジュリアンの遺体確認もジェニファーが行ったことを、苦しげに明かした。

 また、ジェニファーは16歳まで母親に添い寝してもらっていたことを告白。末っ子である彼女のことを母ダーネルはとても心配していたそうで、「毎朝、母から電話や携帯メッセージを受け取っていた」と消えるような声で語った。事件当日は母親から連絡が来なかったため、不思議に思ったとも明かしている。

 その後、検察官から、最後となった誕生日に撮影されたダーネルの写真を提示され、「この女性は誰ですか?」と質問されると、ジェニファーは泣き出してしまい、囁くような声で「私のマミーです」と答えた。

 その後、ジェニファーの姉で被告の元妻であるジュリアも証言台に立ち、ウィリアムがジェニファーからのプレゼントが気に入らずすべて送り返していたこと、ジュリアとジュリアンがキスをしたり、ジュリアンが甘えてジュリアの膝に頭を乗せることに嫌悪感を示していたことを明かした。

 また、『ドリームガールズ』のプロモーションで、日本に行くことになったジェニファーに付き添い、ジュリアが訪日していた期間、ウィリアムは浮気をするようになったと告白。帰宅後も浮気をやめようとはせず、夫婦関係が破綻したとも述べた。

 24日には、ジェニファーと半分が血がつながっている兄弟、ロニー・シンプソンが証言台に招かれ、事件の犯行に使用された拳銃は、自分がジェイソンに与えたものだと明かした。検察官は、この銃をウィリアムが盗み、3人を殺害したと主張している。なお、ロニーはジェイソンと共に麻薬を売っていたことも告白したが、「ジェイソンは少量しか売らない売人で、敵のいない男だった」と述べ、麻薬売買でのトラブルはなかったと主張した。

 ウィリアムの弁護士は、ウィリアムは全くの無実であり、殺人犯は、ジェイソンと麻薬でトラブルになった誰かだろうと主張している。事実、ジェイソンは過去にトラブルを起こし、銃で撃たれたことがあるとも伝えられている。

 これまでジェニファーが事件に関して語ることは少なく、「現実じゃないみたい。幽体離脱しているみたいな感覚で」と明かしたり、「(婚約者でプロレスラーの)デビッド・オタンガからフロリダに会いに来てほしいと誘われなかったら、自分は確実に実家にいた。もし、デビッドがいなかったら、私も母や兄、甥っ子同様、銃殺されていただろう」と、言葉少なに語るにとどまっていた。

 今回、証言台に立ったジェニファーは、言葉を止めたり、話を中断することが多かったとのこと。家族の死を乗り越えられるには、まだまだ長い時間が必要なようである。

 なお、デビッドとは事件が起こる直前に婚約しており、09年8月には息子が誕生しているが、まだ結婚式を挙げていない。裁判が終わり、心の整理がつく日が来るのを待っているのではないかと推察されている。

『アイ・リメンバー・ミー』

一刻も早く、心が休まりますように

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