"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第115回】

ついに松嶋尚美がタンカを切った! 「占い師だが霊能者? 絶対に許せへん!」

2012/02/29 20:00
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「女性自身」(光文社)3月13日号

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第115回(2/24~28発売号より)

 オセロ中島騒動が連日ワイドショーで取り上げられる。先日、マンション間を移動する占い師の親戚2人の後に、同じ格好の第3の女が! 誰!? と思ったら変装して潜入しようとした人物らしく、警備員に咎められていた。マスコミ関係者か!? すげ――! 久々に記者(?)根性を見せてもらいました。どこの社!?

1位「『許せん…シバいたる!!』松嶋尚美『占い師への宣戦布告』激白」(「女性自身」3月13日号)
2位「苦しみ続けた胸の内を告白『ジャニーを殺したいほど憎い…』(「週刊女性」3月13日号)
3位「女占い師と木嶋佳苗被告『相似形の悪夢』」(「女性セブン」3月8日号)


 今週も3誌揃ってオセロ中島知子の洗脳騒動を取り上げている。28日には、事務所家賃不払いで立ち退きを求められた裁判で敗訴した(関係者不在で、しかもたった3分で終わった判決公判だったが、傍聴のため100人以上のマスコミ関係者が並んだ模様)。その後自宅も同様の訴訟を起こされていて、強制執行で「強制外出」させられるのも時間の問題だ。連日マスコミは24時間態勢で、マンションを張り込み中!! これが強制執行の予定される4月まで続くのか!? ご苦労なことである。

 さらに、ここ最近では、中島洗脳騒動について多くの芸能人が口を開き始めた。中島と同じ松竹芸能の芸人がエールを送り、占い師と同席したことのある中尾彬がその模様を語る。洗脳疑惑まであったナインティナインの岡村隆史も直撃取材で口を開いた。さらに鶴瓶、泉ピン子、和田アキ子といった大物も登場だ! 

 そんな中でもっともコメントを取りたい人物、それがオセロの相方・松嶋尚美のものだろう。松嶋は産休中とはいえ騒動以降、沈黙を続けていたのだ。中島の洗脳の裏には幸せな松嶋への嫉妬、逆恨みといった報道もあったことから、コメントは慎重にならざるを得ない。

 そして先日、スポーツ紙やワイドショーの直撃取材に口を開いたと思ったら、「すごく心配している」「帰ってくるのを待つだけです」と短くコメント。これが余りにそっけない、他人事だ、とネットでも批判を浴びることになってしまったのだ。

 しかし――。今週の「自身」は、かなり長ーい松嶋発言をゲットしているのだ。

 記事によると外出した松嶋に記者が話しかけると「言いたいことは、たくさんあります」沈黙「もうちょっと、待ってください……。必ず、話しますから。話したいことはいっぱいあります。でも今は……」とタクシーに乗り込んでしまったという。

 しかし、ここからが劇的だ。タクシーに乗った松嶋だが、タクシーの窓が開き強い口調で言い放ったという。「私の大切な相方を苦しめる、その占い師だか霊能者? できるなら、私が自分でシバいてやりたいですわ。絶対に許せへん!」と叫んだというのだ。なんだか相方を思う気持ちが分かるシチュエーションで感動的ですらある。そして「これ以上は、もう……、でもきっと彼女は、わかってくれると思います」といって去っていったのだという。

 これだけで名誉挽回である。ようっ、真打登場! 松嶋産休明けの芸能活動も順調にいくだろう、そう思えるほどのタンカでもあった。この松嶋コメントを取った「自身」のスクープである。

 今回の騒動の発端である「モックン所有のマンション家賃滞納」のスクープを放ったのも同じ光文社の「FLASH」である。今回は「自身」が松嶋コメントスクープで続いたわけだが、”久々”の光文社のダブル快挙(笑)。

 「東スポ」によると100キロを超えたと言われる中島の独占写真(映像)&インタビューを獲るのはどこなのか!? 誰が脱洗脳を助けるのか!?(有田芳生か紀藤正樹か、はたまた苫米地英人か!)。今後は”中島脱洗脳”利権争いも激化するに違いない。

 北公次が死んだ。アラフィフ世代にとっては衝撃だ。筆者もかつて「光GENJIへ」(データハウス)が出版された際、多くのマスコミが”完全無視”する中、この著作や北のインタビューに関わったこともあった。悲しい。小学生の時、女の上級生たちが「今日フォーリーブスがテレビに出る!」と言って大挙して学校を脱走したこともあるくらい凄いアイドルグループだった。中でもダントツの人気を誇ったのが北だった。

 なのに――さらに悲しいのが、北の死を取り上げた「週女」が1頁しか割かなかったこと。そして「自身」もモノクログラビア1頁でこれを報じたが、”ジャニーズ”という言葉がひとつも出てこなかったことだ。

 若い人は知らないだろう。ジャニーズホモ疑惑を決定づけたのが北の著書「光GENJIへ」だったことを。そして今回の北の死をきっかけに、少しは”道を外した”ジャニーズアイドルの末路を考えてみてもいいと思う。もちろん、北が覚せい剤をやったり、仕事が上手くいかず生活苦に陥ったり、過度に酒を飲んだりといった荒れた生活を送ったのは、ジャニーさんのせいだけではない。でも、でも、ジャニーさんとの関係、影響はやっぱり大きかったと思う。あんな暴露本を書くのだから。

 今回「週女」では「光GENJIへ」を出版したのは、「生活苦でカネが一番の理由」だったという友人の証言があった。ジャニーさんへの恨みという理由より悲しい。そして記事タイトルにある「ジャニーを殺したいほど憎い…」と言ったのは北本人ではなく、離婚した元妻だ。離婚後、北がジャニーさんに受けた行為を知って、声もなく泣いていたという。悲しい。

 さらに北は最後のブログで「ジャニーさん メリーさん ありがとうございました 感謝しています」と記した。悲しい。生前「ジャニーさんともう一度会って話がしたい」と語ったこともあったらしい。

 唯一救われたこと。それは北の葬儀にジャニーズ時代の後輩である郷ひろみが出席していたことだ。郷も北と同じ行為をジャニーさんから受けていたという伝説があるが、郷は北とは違い、ジャニーズ後も芸能界で頑張った。それも悲しい。

 今、世間を騒がす女2人。それがオセロ中島の洗脳占い師と、連続不審死事件の木嶋佳苗被告、って凄いあわせワザだな。それも堂々の7頁トップ特集! センスはオヤジ臭いが、さすが女性のための雑誌、女性週刊誌である。「セブン」によると占い師と木嶋被告には相似形とも言えるキーワードがあるらしい。2人とも胸を強調した服装を好み、彼女たちと接した人たちが次々にハマってしまう。自信がない人や悩みを抱えていた人が優しくされるとそれを信用する――。

 さらに浮かび上がってくるのが”ポッチャリ”であり”図太い性格””自分を大きく見せようと虚飾する””自らの思う通りに他人を動かそうとする”そうだ。

 さらに欄外には「ポッチャリの効用」なんてコラムも。何でもマインドコントロールすることは、体型が影響するかもしれないらしい。凄いぞ! 「セブン」。他内容はオセロ中島騒動と、木嶋被告の事件をおさらいしているだけで、目新しいものではない。それを相似形でここまで引っ張るとは! この”世紀のポッチャリ”テクニック、呆れると同時に感服いたしました。

『完全教祖マニュアル』

大阪のおばちゃんはみんな素養がありそうだ!

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最終更新:2012/03/01 17:55
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