[連載]ハリウッド版「あの人は今!?」

空手俳優から社交ダンサーへ転向!? 『ベスト・キッド』ダニエルの今

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全米でのカラテ・ブームと言えばこの人!

――夢中になった映画やドラマに出演していた、あの人。パタっと見なくなったけど、やっぱり気になる~!! そんなアナタのために、サイゾーウーマンの海外特派員・JULIEが、噂のあの人の仕事からプライベートまで、現地で情報をかき集めてきました!

■今回のターゲット
ラルフ・マッチオト (『ベスト・キッド』のダニエル・ラルーソー役など)

 転校先の学校で不良からイジメを受けていた母子家庭に育つ少年が、カラテの達人である初老の日系男性から特訓を受け心身共に強くなり、少年カラテ選手権で見事イジメっ子を打ち破るカラテ青春映画『ベスト・キッド』。この作品で、繊細な主人公・ダニエルを演じたのがラルフ・マッチオです。師匠役を演じたパット・モリタとの絶妙な掛け合いが絶賛されたラルフは、男女問わず世界中のティーンから支持されるようになり、全米でカラテ・ブームを巻き起こしました。

 ニューヨークのロングアイランドで生まれ育ったラルフは、10代になると地元のミュージカルに参加するようになり、16歳でTVコマーシャルに出演。1980年にコメディー映画『Up the Academy』で本格的に俳優としてのキャリアをスタートさせました。ブレークしたきっかけは、83年に公開された青春映画『アウトサイダー』。その翌年に『ベスト・キッド』で主役を演じ、世界的に大ブレークしたのです。ちなみに、『アウトサイダー』には、まだ無名だったトム・クルーズも端役として出演していました。

 ラルフは、86年に公開された沖縄が舞台の続編映画『ベスト・キッド2』、89年に公開された『ベスト・キッド3/最後の挑戦』でもダニエル役として出演。『ベスト・キッド4』も制作されましたが、こちらはお馴染の師匠が女子高生をトレーニングする内容で、ヒラリー・スワンクが主役を務めています。

 『ベスト・キッド』シリーズで名声を得たラルフは、その後、低予算のマイナー映画に出演するようになります。ロバート・ダウニー・Jr.主演、Jr.の父Sr.が監督を務めた映画『Too Much Sun』(91
)や、間違って万引きしてしまったのに殺人犯に仕立てられてしまう大学生役を演じた『いとこのビニー』(92)など、話題を集めた作品もありました。映画だけでなくブロードウェイにも出演するようになり、『Cuba and His Teddy Bear』(86)ではロバート・デ・ニーロと共演しています。

 80年代後半にアイドルとして一世を風靡したラルフですが、本人いわく「アイドルと呼ばれるような年じゃなかった」とのこと。ラルフは実際の年齢よりも常に若く見られるため、『ベスト・キッド』で15歳の主人公を演じたとき、すでに22歳だったのです。インタビューでも「子役やアイドルが落ちやすいドラッグ、アルコールやパーティーに自分がはまらなかったのは、もうヤンチャなことをする年齢じゃなかったからさ。公私をはっきり分けたかったからずっと郊外に住んでいたし、オフの日も誘惑が多い華やかな場所には行かなかったしね」と説明しています。

 世界中でモテモテだったにもかかわらず、ラルフの私生活は堅実なもので、15歳のときに祖母宅の地下室で開催されたパーティーで知り合った女性と交際を続け87年に結婚。92年に長女が、96年に長男が誕生しています。看護師である妻とは今でもラブラブで、子どもたちとの関係も至って良好。理想のファミリーマンとして知られています。ちなみに、長男には『ベスト・キッド』で演じたダニエルという名前を与えています。

 ラルフは、ここ10年の間、俳優としての活動を続ける傍ら、ティーン・アダルト層を対象にした作品の企画・プロデュースも行っており、02年に脚本・監督・プロデュースを務めた短編映画『Love Thy Brother』はロングアイランド国際映画祭で受賞するなど高い評価を得ました。『ベスト・キッド』が当たり役過ぎて、次のヒットに恵まれないのでは?という質問を投げ掛ける人もいるそうですが、ラルフは、「俳優なら誰もが1つでもいいから世界中の人の心に触れる作品に出てみたいって思うだろう? 自分も同じ気持ちさ。『ベスト・キッド』で主役を演じられた自分は本当にラッキーだと思っているし、感謝しているよ」とにこやかに答えています。

 とはいえ、あまりにも「いい人」なため、役者としてのオファーが来ないのでは?と思う業界人は多いようで、昨年6月に、このことをネタにしたショートコメディー『Wax on, F*ck off』が制作され、人気コメディー動画サイト「Funny or Die」で配信されました。家族や事務所のマネジャーらの勧めで「コカインもアルコールも浮気もするスキャンダラスなワルオヤジ」になろうと奮闘するものの、いい人から抜け出せず空回りばかり、という悲しい内容でしたが、ネットで評判となり、ラルフは再びメディアから注目されるようになりました。

 『Wax on, F*ck off』には、ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスによりリメークされた『ベスト・キッド』のポスターを見て、ラルフが対抗しようと必死で片足を上げようとするシーンがありましたが、実は、このリメーク版『ベスト・キッド』制作をめぐり、ファンの間ではひと悶着がありました。ラルフは撮影前にウィルから電話をもらい「君が演じた主役をうちの息子が演じることになったんだけど、いいかい?」と聞かれたことを告白し、「自分はオリジナルに興味があるので、リメークにはそそられないんだ。だから特にこれといった感情はわかないけれど、『ベスト・キッド』のファンたちがリメークに強く反対しているのを聞いた時は、正直とてもうれしかったよ」とコメント。「やっぱり、いい人」だと株を上げました。

 トーク番組に引っ張りだこになったラルフは、息子に『ベスト・キッド』はすごいと親指を立てられ、『ベスト・キッド2』はまあまあだと親指を横に向けられ、『ベスト・キッド3/最後の挑戦』はダメだと親指を下げられてしまったことなどを披露し、新たなファンも得ました。50歳なのに、30歳そこそこにしか見えない驚異的な外見も人気を呼び、今年3月に開始したセレブがプロダンサーと組み社交ダンスで競うリアリティー番組『Dancing with the stars』への出場が決定。ラルフは順調に勝ち進んでトップ5入りしましたが、9週目であえなく脱落してしまいました。

 何よりも家族が大事だというラルフですが、下の子が大学生となったこともあり、今後、積極的に俳優活動を行う可能性もありそうです。「いい人」から「いいオヤジ」へと熟したラルフは、相変わらずチャーミングで魅力たっぷりなのです!

JULIE
海外生活20年以上の、海外芸能ジャーナリスト。 ゴシップサイトやタブロイド紙を毎日巡回中。ルーペ・ヴェレスからレディー・ガガまでイケる雑食系。世界各地から情報を取り寄せ、粘着質的にリサーチするのが大好物。

『ベスト・キッド [DVD] 』

これはリメーク版

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