『草食男子0.95の壁』ブックレビュー

注目すべきは指!? 優秀な遺伝子を持つオトコを見分ける方法とは

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『草食男子0.95の壁』(文芸春秋)

 20代前半のオンナなら結婚相手に夢見ることはアリだけど、オトコに対して「絶望に近いあきらめ」を持つ年齢になると、「優秀な遺伝子をくれ!」という最後の望みしか持たなくなる。それは、他人から見たら「究極のエゴ」と非難されるかもしれなけど、子ども望む女性なら誰でも持っている潜在意識なはず。……じゃあ、「優秀な遺伝子」って何!? 外見が美しいこと? 健康な体を持ってること? ずば抜けた才能があること? 実はそれらの要素をすべて含むと解説してくれるのが、『草食男子0.95の壁』(文藝春秋)。

 この本は、著者の竹内久美子氏が、いわゆる「草食男子」について、動物行動学的にその生態を見つめ直したもの。そもそも、なぜヒト(および動物)がセックスするのかという根本的な疑問には、「我々自身は遺伝子の乗り物(ヴィーグル)」であり、遺伝子がコピーを残したがっているからこそセックスをする、という答えを提示。では、「優秀な遺伝子」とは何かというと、ズバリ「免疫力の高さ」だという。確かにウイルスが充満しているこの世界、お金があろうが、有名人であろうが、健康を維持するための免疫力がなければ、生きることすら危ぶまれる。ちなみに免疫力の高い遺伝子は、ウイルスや寄生虫に打ち勝ってきたので、完璧に近いシンメトリー(左右対称)を保っており、外見的にも美しく、求愛のための歌やダンスなどにも秀でているそう。

 とはいっても、「僕は良質な遺伝子を持ってます」とプラカードを下げてるオトコがいるわけでもないし、相手が優秀な遺伝子を持っているかを知りたいときはどうすればいいの? そんなギモンに竹内氏は”それは指比!”と答えている。ネタバレになるので、詳細は本書を読んでほしいのだが、右手の2本の指を測定し、その長さの比率を出す。そこでカギとなるのが「0.95」という数字だ。これよりもより数字が小さければ、いくら本人が「草食系」という仮面をかぶっていても、優秀な遺伝子を持つ「肉食系男子」だと、氏は断言する。

 「指の長さぐらいで、遺伝子の質を決められてたまるか!」とご立腹のみなさん(特に男子)、氏は浅草公会堂に行き、ずらりと並ぶスターの手形を測定してきたというから、その執念はすさまじい! 一個一個メジャーで測っている姿を想像すると、それまたちょっとオモシロイかも。

 そんな邪念を捨てて、結果を見てみると、堂々第1位は中村勘三郎、2位は高橋英樹、山田洋次監督など4人、次点は勝新太郎、丹波哲郎。確かに芸能界の有力者に庇護されているから表ざたにはならないものの、勘三郎は根っからの遊び人。数値を見ると、「0.89」という、一人「0.8」台のハイスコアだというから、さらに納得。そして、山田監督もこんな上位に来るとは……まさか監督、隠れ肉食系!?

 センチメンタルな感情を一切排し、動物行動学の視点から、遺伝子継承のパートナーとしての「草食系男子」をジャッジした本書。男性の草食化の原因を、「情報網の発達で隠密の行動がとりにくくなり、本来、精子競争が展開される最大の場である、浮気が実行されにくくなってきている」とし、「精子競争なき子作り」が可能な環境だと指摘。でも、互いに浮気をすると、夫婦仲としてはうまくいかないような……。難しいことはさておき、まずは自分のパートナーが「隠れ肉食系」「隠れ草食系」ではないかを確認することから、始めてみては? オンナとしての”出来栄え”を測る方法も紹介されているので、自分も相手に試されるという覚悟も用意して。
(小島かほり)

竹内久美子(たけうち・くみこ)
1956年生まれ。京都大学理学部卒業後、同大学院に進む。専攻は動物行動学。著作に『浮気人類進化論―きびしい社会といいかげんな社会―』『そんなバカな!―遺伝子と神について―』(いずれも文春文庫)などがある。

『草食男子0.95の壁』

プラカードを下げておいてほしい

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