ママ友トラブル

ママ友を家に上げたくない! 掃除&片付け嫌いのママ、「散らかっていても気にしない」の言葉で憂鬱に

2024/01/14 16:00
池守りぜね(ライター)

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係は、価値観や環境の違いからさまざまなすれ違いが起きやすい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、ママ友トラブルの解決策を考える。

掃除機をかける女性の画像
写真ACより

 寒さが厳しくなるこの季節、「子どもを連れて公園に行くのがつらい」と感じるママも少なくないだろう。気心の知れたママ同士は、お互いの家で子どもを遊ばせることも増えていると思うが、家の中に人を招き入れる習慣がない家庭もある。今回は、家に来たがるママ友にモヤモヤしてしまうというお母さんの声を取り上げる。

児童館で知り合ったママ友。いつも家にお邪魔していたら……

 恭子さん(仮名・34歳)は、首都圏で2歳になる男児を育児中。数年前までは小学生向けの教材を販売する企業に勤めていたが、妊娠を機に退職した。

「育児をしながら働くこともできたのですが、毎日1~2時間ほど残業がある職場だったので退職しました。子どもが小学校に上がったらまたパートで働きたいと思ってはいるものの、今は子どもと一緒の時間を大事にしたいのです」

 恭子さんは息子が生後半年くらいから、近所の児童館に出かけるように。同じ月齢の男児を育児中の麻衣さん(仮名・36歳)とは、そこで知り合ったという。

「私は人見知りをする性格なので、なかなか自分からママたちに話しかけられませんでした。でも麻衣さんは、『そのスタイ可愛いですね』と、自然な感じで話しかけてくれて……。その後、児童館の乳幼児が利用できる時間帯が終わり、自然と一緒に帰ることになったんですが、家がかなり近いことがわかりました。それ以来、連絡先を交換して一緒に子連れで会うようになりました」

 恭子さんとその夫は、どちらも地方出身。育児中も近所に知り合いがいなかったため、不安だった。

「私が仕事を辞めたタイミングで、マンションを購入しました。それまでは私が通っていた会社の近くに住んでいたのですが、今の家は子育てがしやすそうな地域かつ夫の通勤圏内という条件で決めたんです。都心からは離れているものの、近くに公園が多くて気に入っています。ただ引っ越してから妊娠が発覚したため、周りに知り合いがいない状況は、当初かなり不安でしたね。だから麻衣さんの存在は本当にありがたく思えた。彼女はここが地元で、実家近くに建てた戸建ての一軒家に暮らしています。『クリーニング店ならここがいいよ』とか、街の情報を教えてくれるのですごく頼りになるんです」

 社交的な麻衣さんは、よく家に恭子さんを招いてくれるそうだ。

「麻衣さん宅は、普段からほかのママ友も遊びに来るようです。児童館で会っても、子どもたちが遊び足りない様子だと、『この後、うちに来る?』と誘ってくれます。遊ぶ場所も提供してくれるのに加え、手土産などを持って行かなくても、『全然大丈夫』『気にしないで』と言ってくれるので、本当にありがたいのですが、最近、『恭子さんの家にも遊びに行きたい』と言われるようになり……ちょっと困っているんです」

いつも人を呼べる家って本当にあるんだ……
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