2023年10月期秋ドラマ、視聴率&本当の評判

月9『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』第2話で5.5%まで下落! リタイアする視聴者が増えそうなワケ

2023/10/17 15:46
仲宗根由紀子(エンタメライター)
嵐・二宮和也の画像
隣のビルへ華麗にジャンプしたニノ(写真:サイゾーウーマン)

 嵐・二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務める“月9”ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系/以下、『ONE DAY』)の第2話が10月16日に放送され、世帯平均視聴率5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。7.8%を記録した第1話から2.3ポイント下落した。

 同作は、1日の出来事を1クールかけて描く“謎と愛と奇跡の物語”。神奈川県・横浜で発生した銃殺事件の容疑をかけられた記憶喪失の男・勝呂寺誠司(二宮)、その事件現場に直行する地方テレビ局の報道キャスター・倉内桔梗(中谷)、クリスマスディナーの準備に追われる老舗レストランのシェフ・立葵時生(大沢)の物語が同時進行し、次第に交錯していくという斬新な構成が話題だ。

 加えて、実力派俳優のトリプル主演のみならず、江口洋介、佐藤浩市、中川大志、福本莉子といった脇役俳優たちの豪華さも目を引くが……。

「7月期の『真夏のシンデレラ』は全話平均5.6%を記録し、“月9史上最低視聴率”に。そんな同作の第2話は平均視聴率5.4%でしたが、『ONE DAY』はこれと同等の落ち込みぶりを見せているんです。フジは民放公式動画配信サービス『TVer』で第1話が260万再生を突破(10月15日時点)したことをアピールしていますが、お気に入り数は63.9万(17日現在)に留まっており、今期の『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)や『いちばんすきな花』(フジテレビ系)を下回っています」(テレビ誌記者)

『ONE DAY』第2話のあらすじは?

※以下、『ONE DAY』第2話のネタバレを含みます。

 第2話では、記憶喪失のまま指名手配犯となった誠司が、自分のことを知っている様子の警視庁組織犯罪対策部の管理官・蜜谷満作(江口)の元を訪れる。誠司は「知ってるんだろ、教えてくれ」と迫るが、そこへ刑事・狩宮カレン(松本若菜)らがやって来たため、屋上から隣のビルへと飛び移り、逃走する。

 一方、容疑者の誠司が大学時代の知人であることをつかんだ「横浜テレビ」の報道キャスター・桔梗は、裏取り後にスクープとして報じることができるかもしれないと希望を見いだす。しかし、経営改革のために出向してきた新社長・筒井賢人(丸山智己)から「この局に報道は必要ない」と頭ごなしに否定されてしまう――。

 ネット上では、「3つのストーリーがコロコロ変わって面白い! ニノのアクションもすごかった」と好意的な声がある一方で、「第2話まで見たけど、やっぱりつまらなかった。キャストは豪華なのに、なぜこうなるのか……」と落胆する視聴者も目立つ。

二宮和也、『ONE DAY』に言及「なんでこんなに、わけわからないことになったんだろう」

「第1話は状況説明が主で序盤にすぎなかったため、今後への期待を込めて『まだ様子見』という視聴者も多かった。しかし、第2話放送後、3つのストーリーが切り替わる展開に、『面白いんだか面白くないんだかよくわからない』と見づらさを訴える視聴者が目立つようになり、リタイアする人も増えそう。ただ、今後は3つのストーリーが徐々につながるようですから、そうなればドラマの印象もガラリと変わり、評判も好転するかもしれません」(同)

 なお、二宮は8日放送のラジオ番組『BAY STORM』(bayfm)で、同ドラマの裏話を披露。ストーリーは3つに分かれているが、スタッフの撮影チームは1つであるため、「いや、大変だと思うよ」「スタッフの人テンパるだろうな」「なんでこんなに、わけわからないことになったんだろう」と撮影の大変さを想像し、苦笑い。

 さらに、「大変だと思うよ、見るほうも」といい、「楽させてもらってるのは演者の人たちだよね。自分たちの物語だけをずっと作っていけばいいだけだから」と語っていた。

 現時点では、「豪華俳優陣の無駄づかい」とキャストに同情的な声も目立つ『ONE DAY』。これ以上、視聴率が落ちこまないといいが……。

嵐・二宮和也、単独主演連続ドラマの歴代視聴率ランキング(全話平均)

1位:『フリーター、家を買う。』2010年10月期(フジテレビ系)17.1%

2位:『流星の絆』08年10月期(TBS系)16.6%

3位:『ブラックペアン』18年4月期(TBS系)14.3%

4位:『拝啓、父上様』07年1月期(フジテレビ系)13.2%

5位:『マイファミリー』22年4月期(TBS系)12.9%

6位:『Stand Up!!』03年7月期(TBS系)10.3%

7位:『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』14年4月期(日本テレビ系)9.9%



仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/10/17 15:46
ガチャガチャしてて感情移入できないのかも?
アクセスランキング