芸能
ドラマ俳優クロニクル

いしだ壱成、90年代ドラマ『未成年』で見せた俳優としてのすごさ――「痛いおじさん」から脱却できるのか

2022/10/24 21:00
成馬零一

 『未成年』以降も、『聖者の行進』(TBS系)や『リップスティック』(フジテレビ系)といった野島ドラマに出演し、俳優業は順調だった。しかし、2001年に大麻・LSDを所持していたことから大麻取締法違反で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受ける。それ以降、テレビドラマの仕事は激減した。園子温の『気球クラブ、その後』や瀬々敬久監督の『涙壺』といった映画に出演し、俳優業を続けてはいるものの、出演作は年々減っている。

 近年はバラエティ番組での発言やゴシップ記事が話題になるばかりで、俳優としての全盛期を知る者としては寂しいものがある。

 ただ、今年8月、いしだは映画『100日後に退職する47歳』(DVDと配信)で、久々に俳優として主演を務めた。石田純一と親子共演する映画『散歩屋ケンちゃん』の企画も動いているようで、少しずつだが、彼を取り巻く状況が変化しているのが伝わってくる。

 パワーストーン事件以降のいしだの振る舞いに、当初は痛々しいものを感じていたが、最近の姿を見ていると、おじさんになったが故の哀愁に魅力を感じる。47歳のいしだだからこそ演じられる役はたくさんあるはず。この哀愁を武器に、名バイプレイヤーとして完全復活してほしい。

最終更新:2022/10/25 08:59
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