コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

『ゴゴスマ』を成功に導いた石井亮次アナ、「天狗になっていない」アピールの危険度とは? 視聴者の共感を得る“今どきの謙遜”

2021/08/12 21:00
仁科友里(ライター)

 2015年10月21日放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に出演した桝アナは、中高時代、彼女はおろか女友達もいなかったこと、大学時代は「シャツはイン、ポシェットつけちゃって」というファッションセンスだったことを、自虐的に明かしている。また、モデルや芸能人と結婚する男性アナウンサーもいるなか、桝アナの妻は一般人で恐妻家のため、しょっちゅう怒られているとも話していた。これらのエピソードはスタジオ内でウケていたと記憶するが、なぜウケたのかというと、「見た目と経歴がよい桝アナにもダメなところがある」という親近感を得て、経歴も見た目も恵まれているが「笑ってもいい存在」と思われたからだろう。 
 
 日本テレビには、桝アナの1年先輩に上重聡アナウンサーがいるが、この人は桝アナと反対の“リア充アピール”をしてきたと言ってさしつかえないだろう。PL学園高校出身で、甲子園では“平成の怪物”と言われた松坂大輔と対戦、立教大学時代は東大相手に完全試合を達成している。『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に出演した際、プライベートでは「とんねるず・木梨憲武、俳優・佐藤浩一、中井貴一ら有名人とゴルフに行く」「女性にモテるため、ワイシャツ姿で料理をする」と語るなど、キラキラ志向であることを隠さなかった。 
 
 しかし、15年4月に「週刊文春」(文藝春秋)が、スポンサー企業の元会長から2000万円のベントレーを借りて、局で禁じられている車通勤をしたり、同氏から1億7000万円を無利子で借りてタワーマンションの最上階を購入したことを報じると、当時、サブ司会を務めていた『スッキリ!!』(日本テレビ系)内で謝罪し、16年3月に番組を降板している。報道から1年後の降板なので、騒動と直接的には関係ないかもしれないが、局側が禁止している行為の制裁と考えるのが自然だろう。もしくは、「タニマチに貢いでもらってウハウハ」という芸能人ぶった行動は、「私と一緒」であることを重んじる今の視聴者に受け入れられない、と上層部が判断した可能性もないとは言い切れないと思う。
 
 それでは、桝アナのように“非リア充”を装えばいいのかというと、それもまた違うと思う。いいバランスを保たないと、違うリスクを背負うことになるのではないだろうか。

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