“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第551回】

小室圭さんへのバッシングに奔走し、元婚約者の証言を一方的に信じる女性週刊誌の矛盾

2021/05/11 21:00
神林広恵(ライター)

異常としか思えない、マスコミと元婚約者の構造

 しかも、この元婚約者に接触したマスコミ記者や関係者は、これまでの経緯を鑑みても代理人の記者など、どう考えてもごくごく少人数。直接会ったことも取材したこともない人物が語る言葉を、本人に直接確認することもなく、なぜか盲目的に信じ、肩入れするマスコミ。そして、その一方的な主張を根拠に小室親子を大バッシングする――。

 その構造は異常としか思えないが、今回の元婚約者の言葉を鵜呑みにしての“長期入院ウソ”報道以外にももうひとつ、大きな疑問がある。それは元婚約者が一貫して主張していること、すなわち佳代さんとの“直接交渉”についてだ。元婚約者は今回も「私はあくまで交渉の相手は小室圭さんでなく小室佳代さんだと思っております」とコメントし、また今週の「女性自身」の取材に応じた元婚約者の知人も「とにかく一番の望みは、佳代さんと直接話をすることです」と証言している。

 これに対し、マスコミは元婚約者の願いをまったく無視し、きちんと対応していないとして小室親子を批判の大きな材料としてきたが、しかし普通に考えれば、これって女性にとってすっごく怖いことじゃない?

 佳代さんからしたら、一方的に婚約を破棄され、その後もほぼ音信不通だった元婚約者男性。それが有名人女性と息子の結婚話が浮上した途端、交際当時に使ったお金のことを持ち出された。しかも自分に直接連絡をとるわけではなく、マスコミを通して暴露、告発という形でだ。さらに弁護士を仲介しての話し合いも“とにかく直接会いたい”と主張され、遅々として進まない。金銭問題を解決しようにもできない状況に追い込まれていく――。

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