“中学受験”に見る親と子の姿

中学受験ブームに流され、3年間で400万円課金! 「なのに入学先は偏差値48校」「公立でよかった」母の言えない本音

2021/02/28 16:00
鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

コロナ禍も続く中学受験ブーム、底なし沼には気をつけて

 由美子さんは多分、「中学受験の底なし沼」に入り込んだ状態だったのではないかと、筆者は想像する。この状態に陥ると、目先の偏差値を上げることが目的になりやすいので、「何のために中学受験をするのか」という視点が消え失せてしまう。ここが、中学受験の怖い部分でもあるのだ。

 本来「中学受験」は、我が子に与えたい教育環境、我が子が伸びる学校などという視点を持って、我が家の“教育方針”をじっくりと考えた上でなされるもの。

 現在は「中学受験ブーム」であり、それはコロナ禍であっても続いているが、「みんながやっているからウチも……」というような理由で、周りの空気に流されて参入してしまうと、中学受験をする意味がわからなくなることが多い。

 中学受験を考えているご家庭には、そのメリット・デメリットを十分に吟味してから参入することをお勧めしたい。

鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

エッセイスト、教育・子育てアドバイザー、受験カウンセラー、介護アドバイザー。我が子と二人三脚で中学受験に挑んだ実体験をもとにした『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などで知られ、長年、中学受験の取材し続けている。その他、子育て、夫婦関係、介護など、特に女性を悩ませる問題について執筆活動を展開。

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最終更新:2021/02/28 16:00
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