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BUMP OF CHICKENが直井由文除く三人で新曲リリースし賛否「Flareはチャマのこと?」

2021/02/12 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 BUMP OF CHICKENが2021年2月11日に新曲「Flare」をリリースした。この日は彼らにとって結成25周年の記念日でもある。

 BUMP OF CHICKENは現在、ベースの直井由文を除く3人で活動している。2020年9月18日付「文春オンライン」にて、直井が不倫していると報じられ、これを認めたためだ。妻子の存在を隠して女性を弄んでいたことが、LINEの生々しいやり取りも含めて公開されたことにより、ファンは大きなショックを受けた。BUMP OF CHICKENはこの件を重く見て直井の活動休止を決めている。

 新曲のミュージックビデオは薄暗いスタジオでボーカル・ギターの藤原基央、ギターの増川弘明、ドラムの升秀夫が演奏しているシンプルなもので直井の姿はない。この楽曲のレコーディングでは、藤原が直井の代わりにベースも担当しているようだ。

 「Flare」は昨年の夏からつくり始めた楽曲であるという。直井の事件発覚以前に制作をスタートしていたとすれば、そのことが反映された楽曲かどうかは不明だが、歌詞には<もう一度起き上がるには やっぱり/どうしたって少しは無理しなきゃいけないな/一人じゃないと呟いてみても/感じる痛みは一人のもの><自分にしか出来ない事ってなんだろう/終わったって気付かれないような こんな日々を/明日に繋ぐ事はせめて><何が許せないの 何を許されたいの/いつか終わる小さな灯火>など、意味深な表現が並ぶ。

 「Flare」は「(発煙筒などの)突然出る炎」「(感情の)爆発」といった意味の英単語だが、これをポルトガル語に翻訳すると「chama」になる……として、これまた意味深だという噂も一部ファンの間で話題になっている。「チャマ」とは、直井のあだ名である。

藤原基央は「BUMP OF CHICKEN解散」を考えていた
 BUMP OF CHICKENは直井のスキャンダルを「ただの不倫」と受け流すことはできなかった。藤原は「BUMP OF CHICKEN解散」まで考えていたという。

 BUMP OF CHICKENのファンには、心のどこかに傷を抱え、4人の音楽を糧に学校・職場でのつらい日々を乗り切っている人が多いことを、ステージの上で歌っていて強く実感しているからだ。そういったファンがいることを知っているのにも関わらず、直井がこのような他人を深く傷つけるような行動をしたことは、ファンに対しての裏切りにあたる。だから、「解散」という重い選択肢まで浮上したのである。

 しかし、それではファンに対して責任をとったことにはならないと考え直し、バンドの継続を決めた。9月27日深夜に放送されたラジオ番組『BUMP OF CHICKENのPONTSUKA!!』(bayfm)で藤原はこんな言葉を残している。

<それは問題の本質から逃げているとしか思えなかった。そんなけじめの取り方は、一番君たちに見せてはいけないものなんじゃないかなと思いました>
<僕たちはなにがなんでもバンドとして音楽活動を続けなきゃいけないんじゃないかと思いました。BUMP OF CHICKENとして音楽を鳴らし続けることだけが、ここまで僕らを大切にしてきてくれた君たちの信頼を裏切ってしまったことに対しての責任の取り方として唯一のものだと思いました>

 昨年12月発売の「CUT」2021年1月号(ロッキング・オン)に掲載されたインタビューで藤原は、新体制での活動に関して<3人で音楽活動をやっている時は迷いはないんです。迷っていたとしても、その迷いさえも音符になるというか、それが表現だと思うから>と話していた。

 直井とは関係のない楽曲のようにも受け取れると同時に、直井に向けた楽曲のようにも受け取れる意味深な表現は、その「迷い」のあらわれなのだろうか。

 「Flare」に対するファンの反応は二分している。BUMP OF CHICKENが活動を続けてくれたことに喜びを爆発させる人がいる一方、「今回の曲で藤原もベース弾けることが発覚した」「もう直井は要らないんじゃないか」といった冷めた意見もある。ファンの間では、直井の復帰を迎え入れる準備はまだ出来ていないのかもしれない。

最終更新:2021/02/12 20:00
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