その他

『笑ってはいけない』止まらぬ情報流出で打ち切りも?『ごっつええ感じ』の二の舞

2020/12/11 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 大晦日に放送を予定している『ガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない大貧民Go Toラスベガス24時間!』(日本テレビ系)のゲスト出演情報が、またもや漏れてしまったようだ。

 12月9日付東京スポーツによると、今年の『笑ってはいけない〜』には菅野美穂がホテルのオーナー役として出演しているという。菅野は2021年1月スタートの連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)に主演するため、そのドラマの宣伝を兼ねた出演であるとみられる。

 すでに11月にほとんどの収録を終えたという同番組だが、アンジャッシュの渡部建が“禊”として出演するとの情報が事前に漏れ、事態は混乱し始めた。

 ダウンタウンの松本人志は、11月23日付東京スポーツのネットニュースを引用したうえで<めちゃくちゃガセです。面白くないよ。東スポ>とTwitterで反論。11月22日放送『ワイドナショー』(フジテレビ系)でもこの件に触れて強い不快感を示した。ドッキリという番組の特性を無視して出演者の情報が事前に漏れたことに、松本は<収録前にネットニュースで知らされるという。これね、考えられないですよ>と苦言を呈したのだ。

 こうした報道を受け、渡部は12月2日に謝罪会見を開いたが、松本は会見が始まる約1時間前に<あえて会見の前に。。。オレと渡部の共演は当分無いと思うよ〜>と牽制のツイート。会見で渡部は番組出演について繰り返し問われたが、「お答えできない」と口を閉ざし続けた。

 12月10日発売「週刊文春」(文藝春秋)によれば、『絶対に笑ってはいけない』での復帰は、アンジャッシュの所属事務所・プロダクション人力舎の玉川大社長と、『行列のできる法律相談所』などの総合演出を務める日本テレビの高橋利之氏との話し合いにより進んでいたという。しかし、情報流出によって松本を怒らせたことにより、収録済みだった出演パートはカットが決まったようだ。

『絶対に笑ってはいけない』大晦日特番は打ち切りに?
 大晦日の『絶対に笑ってはいけない』シリーズは2006年から続く人気コンテンツ。2017年放送の『絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』は、浜田雅功がエディー・マーフィーに扮するために顔を黒塗りにした演出によって炎上。黒人差別にあたるとしてニューヨークタイムズやBBCといった海外メディアまで扱うほど大きな問題となったが、それでも終了しなかった。

 企画のマンネリ化を指摘する声も多いが、それだけ数字を稼ぐコンテンツということだろう。

 視聴率は堅調で、2019年放送『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』も、1部が16.2%、2部が14.6%の平均視聴率を記録し、10年連続で民放首位をキープしている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 ただ、松本は好調な番組でもスタッフと対立したことにより、強引に番組を終わらせたことがある。1991年から1997年にかけて放送されたダウンタウンにとっての代表作『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)がそれだ。

 きっかけは、1997年9月28日に放送される予定だったスペシャル企画をフジテレビが急きょ差し替え、プロ野球の優勝決定試合の中継を放送したことだった。松本はこの差し替えをフジテレビや吉本興業から事前に聞いていなかったため激怒し、それ以降の収録をボイコットした。結局番組は総集編を数週間放送した後、改変期ではない11月という微妙な時期に終了している。

 15年近く続いた『絶対に笑ってはいけない』シリーズも、ともすれば同じ道をたどってしまうのかもしれない。

最終更新:2020/12/11 20:00
アクセスランキング