『ザ・ノンフィクション』レビュー

『ザ・ノンフィクション』警察沙汰を起こす小学生の実像とは「悪ガキとひとつ屋根の下で ~夢の力を信じた10年の物語~」

2020/12/14 18:30
石徹白未亜(いとしろ・みあ)

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。12月13日は「悪ガキとひとつ屋根の下で ~夢の力を信じた10年の物語~」というテーマで放送された。

あらすじ

『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)公式サイトより

 東京・足立区で格闘技ジムを運営する古川誠一は、学校や家庭で問題を起こした少年を自宅に引き取り一緒に暮らしている。自らも荒れた過去を持つ古川は、子育てに困った親たちから荒れる子どもたちを引き受ける「駆け込み寺の和尚」として機能しているのだ。

 今、古川のもとで暮らす少年、青年は4人。まず曾祖母に手を上げてしまった小学4年生のユウセイ。小学5年生のコジロウは、家族に暴力を振るい警察を呼ばれる騒動も起こしている。

 一方、青年の2人はかつて「悪ガキ」だったが、今は落ち着き、格闘技において成果を残している。10歳の頃に古川に引き取られた武居由樹はK-1世界王者となった今も、古川の元で暮らしている。

 同様に中野滉太も成長を遂げ、初のタイトルマッチが決定。チャンピオンになって会長に恩返ししたいと話していた中野だったが、試合前日、減量に失敗し病院に担ぎ込まれてしまう。事前計量をパスできず、たとえチャンピオンを倒したとしてもタイトルを奪えない中、当日後楽園ホームで中野は戦い、試合には負けたが観客から温かい拍手で迎えられていた。

「警察沙汰」とあどけない表情のギャップ

 家族に暴力を振るう小学生男子という番組ホームページの説明を見て、ふてぶてしく粗暴な小学生を想像してしまったが、ユウセイ、コジロウの、声変わりも迎えていない声と、あどけない顔立ちを見て拍子抜けしてしまった。緊張からか、2人とも番組スタッフに対しても敬語で話し、うつむきがちでしおらしい。古川にも従順に見えた。

 しかしコジロウは家族に対しかんしゃくを起こし、車をキックボードで殴っただけでは収まらず、妹が乗った状態のチャイルドシートを車の外に落とすなど荒れに荒れてしまう。親により警察に通報されて、パトカーで警察署に連れていかれたすさまじい経歴がある。

 番組内では、中野の小学生時代の姿も映されていた。あどけない表情の過去の中野は、ガキ大将として近所の子どもを引き連れ公園で遊ぶのだが、その際、砂に足で円を描き「ここの円から出たやつぶっ殺すから」 と叫ぶ。ここまでだと「小学生男子あるある」ともいえるが、その円から出てしまったのであろう子の髪をつかんで執拗に引っ張り回す姿を見て、「このままだとマズそうだ」と感じた。

 番組ナレーションでは古川の発言として、「幼い頃の愛情不足で10歳くらいから悪の芽が出てくる。その時期に徹底的に厳しさと愛情を注ぎこむことで、その子のその後の生き方が変わってくる」と紹介していた。

 小学校高学年くらいが、粗暴な少年にとって最後のチャンスなのかもしれない。これが中学生くらいになれば母親より体が大きくなってしまう。幸い、現在21歳の中野は、世の中のふらふらした21歳よりもずっとしっかりして落ち着いており、古川への感謝の思いを丁寧に話す真面目な武道青年に成長していた。

下剋上トレーナー 現代の若者の育て方。 K-1世界王者武居由樹を育んだ”夢の力”とはなにか?

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