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AKB48『紅白』落選、NGT48暴行事件が決定打? 秋元康プロデューサーの無関心ぶりに批判も

2020/11/18 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 AKB48の名前がついに『NHK紅白歌合戦』から消えた。

 AKB48は2007年に『紅白』初出場。翌年は選出されなかったが、2009年からは11年連続で出場していた。AKB48がついに『紅白』の選から漏れたというのは、2000年代後半から日本の音楽シーンを席巻し続けた女性アイドルブーム時代の終わりをあらわす象徴的な出来事としてメディアでも取り上げられた。

 これを受けて、現役メンバー、OG、番組で共演してきた関係者などがSNSにコメントを寄せている。

 初代総監督の高橋みなみは<色んな変化があるけれどずっと応援してる 過去も今も最高ですよAKBは!>と激励。

 『AKBINGO!』(日本テレビ系)でMCを務めるなど共演の多かった村本大輔(ウーマンラッシュアワー)も<akbってのは初めは底辺の集団で、底から這いがったんだから、落ちてから始まる人たちでしょ、だからこれは始まりでしょ>(原文ママ)とツイートし、再びトップを目指す逆襲に期待を寄せた。

 その思いは現役のメンバーも同じだ。2018年から総監督を務めている向井地美音は『紅白』落選を受けて、このような誓いの文章をTwitterに投稿していた。

<この2年間、先輩方が繋いでくださったバトンを私たちの代で何度も止めてしまいました。そして今日も。それが何より申し訳ないし不甲斐ないです。
だけどここからもう一度…
今までの歴史に甘えず、今度こそ私たちが新しいバトンを渡せるように頑張るので、見守っていてください。
AKB48が大好き!>

 近年のAKB48グループが年々存在感をなくしていたことは事実だろう。前田敦子をはじめ「神7」と呼ばれた人気メンバーは次々とグループを去り、2019年には指原莉乃も卒業した。メディアへの登場機会があり、世間的に顔と名前が一致するメンバーは柏木由紀ら数人しかいないのが現実かもしれない。

 しかし、2005年にAKB48劇場がオープンし、切磋琢磨して成長してきたグループの「バトンを止めた」のは、メンバーたちの不甲斐なさのせいなのだろうか。

 そもそも“ブーム”はいずれ終わる。爆発的な盛り上がりを見せ、全国に支店を広げた48グループだが、全盛期の勢いがそう長く続くわけではないことは、織り込み済みだろう。10〜20代を中心とした大所帯グループである以上、メンバーの新陳代謝も必然だ。

 48グループの凋落は個々のメンバーの責任というより、ここ数年の運営サイドの混乱が大きな要因といえるだろう。

 48グループの信用を失墜させた大きな事件といえば、2019年1月に発覚したNGT48の寮内で起こったメンバーへの暴行だ。当時NGT48のメンバーだった山口真帆が、ファンから暴行を受けたことを告発したのである。

 NGT48の運営を行っていたAKS(現ヴァーナロッサム)の説明は二転三転し、情報公開を渋る姿勢にファンは不信感を募らせていった。メンバーも大量離脱。AKSは法廷の場で事実を明るみにすることを目的のひとつとして、暴行容疑で逮捕された男性ファンを相手に損害賠償を求めた裁判を起こしたが、真実の追究は達成されないまま和解して終わった。

秋元康はAKB48にもう関心がない?
 今回、48グループは『紅白』全滅となった一方で、乃木坂46、日向坂46、櫻坂46は出場が決定。坂道グループが栄華を誇る。だが、数字が48でも46でも、当人たち以外にとっては大差ないのかもしれない。

 『紅白』ラインナップ発表の翌日である11月17日、48グループと坂道グループ双方の総合プロデューサーを務める秋元康氏はトークアプリ・755を約2カ月ぶりに更新。投稿内容は、<中華風ホットドッグ、めちゃくちゃ旨い>というものだった。これを受けてファンからは「呑気だな」「秋元先生ってなんでAKBに興味なくしてしまったん」といった失望の声が出ている。

 今年、AKB48はコロナの影響でコンサートや握手会などのイベントを行うことができなかったが、現状での最新シングル「失恋、ありがとう」(3月リリース)は初週で116万枚を売り上げており、熱心に買い支えるファンは今も存在している。この売上枚数でも凋落という印象になってしまうのが悲しいところだ。

最終更新:2020/11/18 20:00
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