“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第524回】

山口達也と華原朋美に見る「依存症」の恐ろしさ――女性週刊誌が伝える“適切な支援”や治療の必要性

2020/09/29 21:00
神林広恵(かんばやし・ひろえ)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

「女性自身」10月13日号(光文社)

 ドラマ『半沢直樹』(TBS系)が高視聴率、高評価の中で終了した。確かに面白かったが、一方で怖かった。キャスト同士がすっごく顔を近づけて、飛沫をとばしながら丁々発止、激しながらセリフをいうシーンが。今までならなんとも思わなかったはずの演出だが、これを見て怖いと思うのは、コロナで感覚までもが変わってしまったということか。あーいやだ。

第524回(9/24〜9/29発売号より)
1位「山口達也元メンバー “TOKIO再加入の夢”潰した『自暴の泥酔3カ月』」(「女性自身」10月13日号)
同「山口達也 食事はウーバー ガソリンはセルフ 徹底した“隠遁生活”で壊れていった理性」(「週刊女性」10月13日号)
参照「『松岡と息子たちの支え』裏切り『酒と徘徊』ワンルーム生活」(「女性セブン」10月8日号)
2位「華原朋美が抜け出せない『深刻病』」(「週刊女性」10月13日号)
3位「少年隊の大人の事情 三者三様の『カネ』と『オンナ』」(「週刊女性」10月13日号)

 元TOKIOの山口達也が9月22日、飲酒運転の現行犯で逮捕された一件は、いまだ大きな波紋を呼んでいる。飲酒・未成年女性問題で芸能界を事実上追放された山口が、それから2年半後、またも飲酒で事件を起こしたのだから。

 もちろん女性週刊誌各誌がこのことを取り上げているが、共通するテーマが依存症に関するものだ。まずは「女性セブン」。アルコール依存症はひとりでの治療は困難であり、周りに支えてくれる人が必要との医療関係者のコメントを紹介。その上で、この間山口には応援してくれる人がいた。山口を支えてきた実兄、TOKIOの松岡昌宏からの電話や城島茂の「つながっている」とのコメント、さらに息子たちとも連絡を取り合っていることを紹介している。つまり何人もの人たちが山口の周囲にいて、支えていた。しかしそれを山口は裏切った、と。

 しかし「週刊女性」はというとちょっと様相が違う。食事は毎日ウーバーイーツで済ませ、買い物はAmazon。近隣住民の目撃もないほど、家からほとんど出ていないと指摘している。支える人のいない山口の、あまりに孤独で社会生活から乖離した隠遁生活——。また山口の禁酒についても、施設などで治療する間はいいが、その後2年、3年が重要で、一度やめられたと思っても時間がたち、1杯、2杯と規範意識が薄れていった可能性を指摘するのだ。

 そして「女性自身」では山口の飲酒再開について衝撃的な情報が。それまで禁酒していたという山口だが、今年7月飲酒を再開してしまったという。そのきっかけはなんと長瀬智也の脱退だ。芸能関係者のこんなコメントが。

「正式発表の前に長瀬の退所報告を受けた山口さんは、“自分の思い描いていた居場所がなくなってしまうのでは……”と次第にふさぎ込むように。そして、飲酒を再開してしまったようなのです」

 ジャニーズを辞める長瀬に責任を押し付け!? とも思えるが、いずれにせよ、3誌の山口記事から浮かび上がってくるのは依存症の恐ろしさだ。引退時、アルコール依存症を否定した山口だが、アルコールをコントロールできていなかったのは前回、そして今回の事件でも明らか。そして「自身」には依存症の恐ろしさが専門医師のコメントでこう記されてもいた。

「依存症という疾患では、たった1回の飲酒で元の“やめられない自分”に戻ってしまいます。10年間やめられていたとしても、たった1回で、です」

 怖い。事件を起こしてしまった山口だが、しかしそれを非難するだけでなく、依存症を克服させるため、もっと多くの人たちの助けが必要なようだ。

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