【連載】“買い物狂い” の散財日記 第14回

ドルガバにも勝る!?  イオンで一目ぼれした2万4,000円のデニムビスチェに買い物狂いが涙したワケ

2020/05/17 19:00
千葉N子(ライター)
イラスト・千葉N子


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 散財しまくり、お金がすっからかんになった私の最近の趣味。それは……服の修理! 家の近くのイオンに服や靴、カバンの修理屋さんがあり、そこで500~3,000円くらいで修理をしてもらうのですが、これがめちゃくちゃ楽しいのです!

 キツくて穿くのを諦めたお気に入りのズボンや、かかとがすり減ったお気に入りの靴、糸の切れたジーンズなどをせっせと持って行って、リペアしてもらいます。お気に入りの品が新品になって返ってきたような気がして、毎回ほっくほくな気分に。

 その日も私は、糸がほつれた服を手に、イオンの店内を歩いていました。ふと通路を歩いていると、服屋さんの入り口で「50%オフ」の商品がハンガーにかけられているのを発見。ほう……? 50%オフ……? それはデニムのベスト。これってビスチェってやつ? なかなか面白いアイテムじゃないの……。

 私が目に留めたデニムのベストは、コルセットのような形になっていて、おそらくTシャツの上から着て、ジーンズコーデと楽しむもの……だと思います。これを着たらオシャレになれそうだわ! 私のオシャレのアンテナがビビーンと反応しました。

 そこへ「どうぞ、試着なさってください!」と店員さんが現れました。50%オフ。そしてここはイオン。まあ、高かったとしても5,000円もいかないでしょう。それならポケットマネーで支払えるわ。私はそう合点し、試着室へ入っていきました。

 着替えてみると、うーん、胸の部分がちょっと苦しい……。その日、私はスポブラで来ていたのですが、それでも胸がつぶれて苦しかったです。これで苦しいってことは、普通のブラを着けて着たらボタンとボタンの間が浮くんじゃないのかね……?

 でも、格好的にはとても可愛い。デニムコーデがぐっと楽しくなりそうな予感はあります。私は試着室を出ると、店員さんに「あのう……これ、40サイズはないですか?」と聞いてみました。すると「セール品で、もう残っているのはそれだけ」とのこと。うーん、うーん……。買っちゃおうか悩むなあ……。悩みながら、なんとなく値札をひっくり返す私。すると――、

「げげ!! 2万4,000円!?」

 なんと、そのベスト、イオンのくせに(?)、定価が2万4,000円もする商品でした。半額でも12,000円、+消費税!

 最近、外国人観光客のごとく爆買いしていた私。さすがにこれ以上、財布のひもを緩めるのはやばいと考え、服を戻し、家に帰ってフリマアプリを見ることにしました。そうそう、フリマアプリなら似たようなものがさらに格安で売られているはず!

 ところが、「ベスト デニム」で検索をかけ、いつものように高いもの順から探していったのですが、めぼしいものが見つかりません。どうやらデニムのベストは圧倒的に男物が多いようです。うーん……。

 フリマアプリを諦め、今度はヤフーの検索窓で「ビスチェ デニム」を検索。勝手なイメージで、「(イオンで見かけた商品は)ビスチェっていう名前かな~」と思ったのですが、ビスチェってランジェリーの一種なんだそうですね。「コルセット調のウエストを補正して、バストアップとウエストシェイプでレディなカーヴィーラインを強調するもの」と、「CanCam」の記事に書いてありました。

イオンを創った女
イオンをあなどるなかれ
アクセスランキング