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小倉優子、「真面目な人」と言われた夫との“離婚危機”報道に考える「結婚相手」に必要なもの

2020/03/12 21:00
仁科友里(ライター)

「良い人」「真面目な人」だったはずの夫が家を出た

 3月11日発売の「サンケイスポーツ」が、小倉の離婚危機について報じている。記事によると、現在小倉は妊娠中だが、昨年の暮れに突然夫が家を出てしまい、離婚を要求してきたという。以降は、弁護士を通してやりとりをしており、離婚だけではなく、連れ子との養子縁組の解消を求めてきたという。なお記事では、夫は歯科医院を開業するにあたり、小倉に専業主婦になることを求めたものの、小倉が拒否したことが原因とされている。

 なぜ、夫が歯科医院を開業すると、妻は専業主婦になる必要があるか私にはわからないが、それはさておき、小倉は「私が悪かった」と詫びて復縁を望んだそうだ。しかし、夫の気持ちは変わらず、生まれてくる子どもに会う気もないという。小倉は「夫がこんなにも怒りっぽい人とは思わなかった。でも、子供たちや生まれてくる子のためにも、元の関係に戻りたい」と話しているそうだ。

 この記事は若干、小倉びいきのきらいがしないでもないが、夫婦の内情はともかく、妻が自分の子どもを妊娠中に、いきなり家を出ていって、弁護士を通して離婚を要求する人の、どこが「真面目な人」「良い人」なのだろうか。そういう冷たい仕打ちをする人と、小倉は「合う」のだろうか。

結婚相手との「性格的な相性」は意味がない?

 断っておくが、私は小倉に夫を紹介したママ友と夫に太鼓判を押したギャル曽根を「見る目がない」と言いたいのではない。数回会ったくらいで性格なんてわかりっこないし、もしかしたら小倉の夫は、本当は「良い人」「真面目な人」かもしれない。しかし、そもそも性格的なものは、結婚生活に意味がないのではないかと思うのだ。

 おそらく、ママ友が「良い人」とアピールし、ギャル曽根が「真面目かどうか」にこだわったのは、小倉の前夫が、小倉の妊娠中に事務所の後輩に手を出したことが影響しているのだろう。しかし、「良い人」「真面目な人」なら不倫をしないという保証はないし、かえって、「良い人」だから、「真面目な人」だから、相手に夢中になりすぎて、家庭を捨ててしまったという話を聞いたこともある。

 相手の性格的なものが問われるのは、結婚よりも恋愛ではないだろうか。恋愛は2人の問題だから、性格的な相性がいいほうが楽しめるだろう。しかし、結婚は生活を共にする(稼いで、家事をやって、欲しい人は子どもをつくり、育てる)ことだから、どちらかというと、男女の関係より、ビジネスパートナーと考えたほうがしっくりくるように思う。

 何年一緒にいても、相手の性格というのは、わかっているようで、わからないものではないかと、個人的には感じている。そして、性格が良い(悪い)よりも大事なことは、相手に何か「いいもの」を与えようとする姿勢ではないだろうか。極端な例ではあるが、みんなに「良い人」と思われたくて、後輩におごりまくる人よりも、誰にも1円もおごらず「ケチ」だと言われたとしても、給料をきちんと全額家庭に入れてくれる人のほうが、結婚相手としては向いているだろう。

 離婚はほぼ確定の感のある小倉だが、もう周囲は変な気を回して、次なる夫候補を探すようなことをせずに、そっとしておいたらどうか。数年のうちに「父親が変わること」を繰り返すのは、お子さんにいい影響を与えるとはどうしても思えない。

 仕事をして、子どもを育てるという今のライフスタイルを変えなくても、本当に縁がある人とは出会えるのではないだろうか。ゆうこりんも、歯科医師といった「ステイタスのある職業」や、「両親のそろった家庭」みたいな体裁にこだわらず、もっと自分を信じて頑張ってと言いたい気持ちだ。

仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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Twitter:@_nishinayuri

最終更新:2020/03/12 21:00
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