[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

“見ると死ぬ”でヒット中の映画『アントラム』、劇場への営業中にあり得ない怪奇現象が起こっていた!

2020/02/17 19:00
叶井俊太郎(映画プロデューサー)
見ると死ぬでヒット中の映画『アントラム』、劇場への営業中にあり得ない怪奇現象が起こっていた!の画像1
(C)倉田真由美

 オレが宣伝担当として公開前から長らくかかわっていた、“見ると死ぬ映画”こと『アントラム/史上最も呪われた映画』 が2月7日についに劇場公開となりました。この作品は、 昨夏にオカルトニュースでおなじみの「TOCANA」編集部から、「呪われた映画があるみたいなので、調べてもらえますか」と打診されたもの。疑いながら買付けバイヤーに調べてもらったら、マジで存在してた! この映画を上映していた映画館が火災で全焼して56人が亡くなったり、鑑賞後に感電死で亡くなった人がいたりと、まさにいわく付きの作品。しかも全米で公開されるらしい。

 映画評論家の江戸木純さんに買い付け業務を手伝ってもらい、サイゾーが映画の権利を購入したのです。江戸木さんもこの映画の存在を知らなかったし、雑誌「映画秘宝」の編集部も、配給会社のバイヤーたちも存在を知らなかった。TOCANA編集部が情報を掴んでなかったら、日本では公開もされず、ひっそりと忘れ去られてた映画だと思う。さすがTOCANA! 

 ちなみに『アントラム』の買い付けにあたって、TOCANA編集部もオレも映画の中身は見ず。見たら死ぬといういわく付きの映画だし、死ぬのはイヤじゃないですか。なので見ないで買い付けしたわけ。作品を買ったら、まずは劇場に上映の営業をかけます。通常は映画本編を見て上映するかを決めるのですが、“見たら死ぬ”わけで、劇場担当者に「作品を見ないまま上映するかを決めて」とお願い。そうしたら、シネコンを含めいくつかのミニシアター系の劇場が「そんなにヤバイ映画だったら逆に面白いから上映するよ」と上映を決めてくれました。

 ただ新宿の某ミニシアターは、「どうしても見ての判断になるから、見たくないけど見せてください」というので、仕方なく本編の素材を渡した。そして劇場で上映しようとしたら、なんと、映写機が壊れて上映ができなくなったそう……。いまどき、上映設備はどこの劇場もデータなわけで、昔の35ミリフィルムじゃないんだから映写機が壊れるなんてことは絶対にあり得ないんだよね。でも本当に壊れてしまった。劇場担当者には「お客さんになにかあってからでは遅いので、この作品の上映を断念します」と言われてしまいました。

突然、9歳の息子ができました。 42歳、バツ3、自己破産男の気ままな育児術/叶井俊太郎
小4娘に東スポを見せちゃダメ!
アクセスランキング