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EXITりんたろー。「危機感持って」吉本興業の劇場改革を訴え!

2019/08/15 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 お笑いコンビEXITのりんたろー。が、吉本興業の劇場を改革するためのアンケート調査をTwitterに投稿し、話題になっている。りんたろー。が「∞ホールに所属する東京若手芸人の皆さんへ」と題したアンケートをツイートしたのは今月13日。冒頭では、吉本興業の一連の騒動について触れている。

<皆様も知っての通り例の一件があり、よしもとの良い部分もそうでない部分も世間に晒される事になりました>
<しかしそれを機に、よしもとという大きい会社が良き方向に向かい始めた兆しを感じている今日この頃の俺達です>

 そして、渋谷にあるヨシモト∞ホールの活気も取り戻すために、東京の若手吉本芸人たちに対して以下のように呼び掛けた。

<良いネタは良い環境で育まれるものです。この現状にもっと俺達自身が危機感を持って、今こそ社員さんと芸人が手を組んで劇場も変わらなきゃいけないギリギリなラインな気がしてます>
<芸人のみんなの意見や不満を集約して、劇場のえれぇ人とか社員さんとか協力してくれる人達と話し合いの場を設けてもらい、どうすれば活気のあったあの頃の劇場を環境の良い劇場を取り戻せるか対策を練りたいと思います>
<この会社が変わろうとしてる時に、劇場がこのままじゃまずいと思っています>

 質問事項としては、「劇場の良い所」「劇場の不満と改善案」「よしもと全体の不満と改善案」「今の芸人としての悩み」などがある。りんたろー。自身が、ヨシモト∞ホールの環境は現状、決して良くないという危機感を持っているのだろう。

 宮迫博之と田村亮が吉本興業からのパワハラや隠蔽指示を告発した会見以降、加藤浩次や松本人志といった大御所芸人らが事態を収束させるためにアクションを起こしているが、若手芸人で行動に出たのはりんたろー。が初めてだろう。先輩であるジャングルポケットの太田博久は「全くチャラくないけど、最高にかっちょいいね!」と反応し、りんたろー。の行動力を評価している。

EXITは“古きよき”ものに寄りかからない
 EXITといえば「ネオチャラ男キャラ」で笑いを取っているが、彼らの魅力はそれだけではない。他者を尊重し、柔軟性に富んだ考えを持っていることも、他の芸人にはない特徴だ。

 たとえば、「Smart FLASH」の取材で「ネオチャラ男とは?」と聞かれたりんたろー。と兼近大樹は、<ネオチャラはルールとモラルの中で遊ぶんですよ>と返答している。

 さらに兼近は、ライブドアニュースのインタビューで「飲みニュケーション」なる文化についても持論を展開し、話題になった。兼近は、<無理やり飲みに誘う上司は、人をナメてるんですよ。部下や年下なんだから、自分の考えを押しつけていいと思ってる。それは絶対にダメです>と、“相手の気持ちを尊重する”ことを説いている。

 また、お笑い界の古い価値観についても切り込んでいる。Yahoo!ニュースのインタビューで兼近は、「お笑い芸人はこうだ」というような凝り固まった感は出したくないと答えている。

<古いトレーニングの「うさぎ跳び」が今や「膝に負担がかかるからダメ」って証明されて、理論に基づいた最新トレーニングをした方がいい身体を作れる…みたいなことです。だから“古きよき”ものに寄りかかりたくないんです>

 吉本興業の岡本昭彦社長は会見で、吉本は全員が“ファミリー”であり、パワハラも家族ゆえの愛の鞭であったと釈明したが、この価値観も“古きよき”ものそのものだろう。会社を家族と例え、社長や上司が社員に手をあげたり、叱咤激励する文化は存在したが、実際は、芸人や社員を雑に扱い権力で従わせているだけだ。

 今の吉本興業には、EXITをはじめとした若手芸人たちが声を上げ、“新しい風”を吹かせることが必要なのかもしれない。

最終更新:2019/08/15 20:00
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