妊婦や子連れを邪魔扱いする暴言・暴力 公共の場で敵意をむき出しにする恐ろしさ

 お笑い芸人の千原せいじ(45)は、9月3日放送の『なるみ・岡村の過ぎるTV』(朝日放送)に出演し、自身の妻が妊娠しているとき「おっさんに『妊娠は病気ちゃうからな』って」と席を譲ってもらえなかった経験があることを明かした。また、妻が妊娠8カ月だった時、交差点で中年男性から「妊婦やからってとろとろ歩くな」と言われ自転車で突っ込まれたこともあったようだ。

 確かに妊娠に病気という言葉は当てはまらないが、それはたとえ体調が優れなくとも一般的な病気のように治療することが出来ないということでもある。妊娠すると貧血で倒れそうになることもあれば、お腹が大きくなり立っていることが辛いときもある。そういった人に席を譲るという行為は、病気であるなしに関わらず人間の良心として大切なことではなかろうか。

 千原せいじの話は氷山の一角であり、満員電車に乗っている妊婦が肘でどつかれた話や、妊婦が優先席に座っていたら「お年寄りに席を譲りなさい」と言われたなど、驚くべきエピソードがネット上には日々溢れている。そして、「妊婦が電車に乗っていることは邪魔だと思いませんか」という相談の投稿も多数存在する。公共の場では妊婦は「邪魔な存在」として扱う人も少なくないことがわかる。

 また、職場での妊婦への嫌がらせや不当な扱いは「マタニティハラスメント」と呼ばれており、「つわりくらいで休むな」や「育児休暇を取得するのであれば辞めてもらう」といった言葉を浴びせられる事例もあるという。

 妊婦が公共機関を利用する際に周囲の配慮を促す目的でつくられた「マタニティマーク」についても、さまざまな意見が飛び交っている。「マタニティマークをつけることは幸せ自慢」と捉える人や、「なぜ妊婦を優遇しなくてはいけないのか」という意見もあり、そういった声への怯えからマタニティマークをつけないことを選ぶ妊婦もいる。

 公共の場で邪魔者扱いされるのは妊娠中だけではない。出産を終え子供と出かける際にも、さまざまな場面でたまたま出くわした他人から心無い言葉を吐かれ、肩身の狭い思いをすることもあるという。

 お笑いコンビNON STYLEの石田明(38)は、奥さんが双子用のベビーカーを連れて買い物に出かけた際、中年の女性から「ねぇ?いつもこんな事をしているの?人の迷惑って考えた事ある?そうやって双子で迷惑かける事分かってるんだからもう少しあたま使いなさいよ!買い物する時すら預ける人いないの?頼るところもないのに産むからこうなるのよ!」と暴言を吐かれ舌打ちをされた経験があることを、自身のブログで明かしている。たとえ大きな双子用ベビーカーに通路をふさがれ迷惑に感じたとしても、見ず知らずの相手にここまでの暴言を吐くとはなんとも驚愕である。

 しかし、これほど強い罵声でなくとも、電車の中や飲食店で泣き叫ぶ子供をあやす親に対して、明らかに迷惑な顔をする人を見たことのある人は少なくないのではないだろうか。妊婦さんと同様に、子供を連れた親に対しても、公共の場において「邪魔な存在」として敵意をむき出す人がいるのだ。公共の場で敵意をむき出しにすることに躊躇ない人がいるということは、妊婦や子連れなどの“迷惑”よりよほど恐ろしいことだろう。

 千原せいじやノンスタイル石田のような「男性」の芸能人がこういった妻の被害経験を発信することで、この問題が可視化され、議論を促すことになる。妊娠や出産、子育てに無関係だという人にとっても、同じ社会を構成する一員としての問題意識を持つことにつながるのではないだろうか。

 誰もが皆、母親のお腹の中から生まれてきたのだし、時間や場所に関係なく泣いたり走り回ったりした子供の時期があった。また妊婦や子連れでなくとも、自分が他人に迷惑をかける可能性はあり、そのときに暴言を吐かれるようなことがあれば大きなショックを受けるだろう。そのことを忘れずに過ごしていたいものだ。

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