美容・健康
ぷっくり涙袋ブームに迫る!

憧れは板野友美の目!? 美容整形業界関係者が見た、涙袋に取り憑かれた女たち

2013/10/14 14:30

 美容整形外科クリニックのサイトをめぐってみると、ヒアルロン酸0.1cc=約1~2万円ほどの値段を設定しているところが多い。両目行ったとしても、約2~4万円である。メスを入れることはなく、ヒアルロン酸の注射だけ、さらにこの安価とあれば、美容に興味関心の高い女性が飛びつくのもうなずける。しかし中には、涙袋を強調することに“取り憑かれてしまった”女性患者もいるようだ。個人経営の美容整形外科クリニックに10年近く勤務するSさんも、その様子をたびたび目撃することがあるという。

「下まぶたに入れられるヒアルロン酸の量は決まっています。しかし、限度まで入れても、『もっと入れてほしい』と医師に申し出る患者さんはいますね。もちろん医師は断っていますけど、涙袋は大きければ大きいほどいいと思い込んでしまっているようです。板野友美とか、どんどん涙袋が強調されていってますもんね。私もこの業界で働いて長いですが、涙袋に限らず、『もっと何かしなきゃ』と追い込まれてしまう患者さんを何人も見てきました。どこまでやっても終わりがないものですからね」(同)

 ヒアルロン酸は、結局体内に吸収されてしまうため、一生モノの涙袋が手に入るわけではないと聞く。そのため、「比較的吸収されにくい部位なので、数カ月~1年程度は長持ちする」「吸収された場合は、再度注入する」と説明している美容整形外科クリニックもあるが……

「確かにそうです。ヒアルロン酸は、結局体内に吸収されてしまいます。それより怖いのは、目の下にどんどんヒアルロン酸を入れることによって、皮膚が伸びてしまう可能性があること。その方が怖いので、私はやりません(笑)」(同)

 インターネット上でも、涙袋形成手術をした女性の「4~5回ヒアルロン酸を注入して、皮膚がダルダルになりました」「おばあさんみたいな目元に」「伸びきった皮膚を切除してもらった」といった悲痛な声が散見される。まさに、涙袋ブームの“落とし穴”といえるだろう。

 9月下旬には、大手化粧品会社・資生堂が、涙袋用コスメ「スイートトリックアイズ」を発売するなど、まだまだ衰えを見せない涙袋ブーム。「より本物に近い涙袋が欲しい」という女性たちの願いに、コスメ業界、美容整形外科業界はどう応じていくのだろうか?

最終更新:2013/10/14 14:30
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