仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

藤原紀香、愛之助との交際宣言ブログから漏れ出た「私ってロイヤル」な自意識

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紀香人生で最高潮のノリノリ度

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「お相手が日本の伝統芸能を継ぐ方でもあり」藤原紀香
「藤原紀香オフィシャルブログ」(8月29日より)

 結婚式や披露宴というのは、幸福の名の下にかこつけたオンナの自意識の暴露大会ではないか、と思うことがある。式場、披露宴のスタイル、ドレス、一つひとつが「私は自分をこういうオンナだと思っています」というメッセージが込められているように感じるのだ。

 そういう意味で、2007年に行われた、藤原紀香の陣内智則との結婚式は見ものだった。神社での結婚式では白無垢を着るのが一般的だが、紀香が選んだのは、十二単。言うまでもなく、皇族方のご婚礼の際に用いる衣装である。ロイヤルファミリーではもちろんないけれど、「皇族のように国民に愛され、称賛される私」という紀香の自意識は、笑いを通り越してホラーだった。

 「紀香、脳内皇族説」をダメ押ししたのは、09年全国赤十字大会の際、美智子さまをお迎えしたときの紀香の服装である。赤十字にちなんでだろうか、紀香は白いスーツに赤いサンダルと同色の小さな帽子をかぶっていたが、この帽子が、美智子さまをパクった装いのように見えた。よくモノマネ番組で、モノマネタレントが歌っている最中、本家が登場して、モノマネタレントが恐縮するというパターンがあるが、本家本元の前で臆せずパクリを披露できるのは、それだけ「私だってロイヤル」という自意識が強いのだろう。

 陣内の浮気で幕を閉じた結婚生活だが、依然として紀香の意識はロイヤルである。離婚届の提出は人任せでも、チャリティー活動のために、単身アフリカに向かう。離婚という傷を抱えながらも、弱い者への優しさを忘れないスタイルは、チャールズ皇太子の浮気に悩み、摂食障害に陥りながらも、チャリティー活動に勤しんだイギリスの故レディ・ダイアナを彷彿とさせる。

 そんな紀香にとって、歌舞伎役者・片岡愛之助との熱愛は、陣内という格下男と結婚したものの、浮気されて離婚した過去の汚名をすすぐ千載一遇のチャンスだろう。なぜなら、愛之助と再婚できれば、梨園の妻という一種のロイヤルブランドを手に入れることができるからである。

 皇室と梨園を同列に語ることはあらゆる意味でできないが、「女性の苦労が尊ばれる」という点で、この2つは非常に似ている。女性側は家業に専念し、跡継ぎを産むことが必須。男女平等、近代的合理性に慣れ親しんできた女性にとっては、げんなりする世界に感じられることだろうが、ややこしく、難しいからこそ、その世界に入る女性は“選ばれた女”という解釈も成立する。

紀香の十二単を、生きてる間にもう一度見たい

しぃちゃん

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