化粧品開発者が明かす「コスメ種あかし」

肌への負担は「水>オイル」! 大人気の美容液入りクレンジングは本当に肌にいい?

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(左)肌研(ハダラボ) 極潤 オイルクレンジング(右)ビフェスタ うる落ち水クレンジング ローション モイスト

 化粧をする女性にとって、日々の“義務”である「メイクを落とす」という行為。定番のオイルからクリーム、また最近話題の“オイルフリー”を謳う水タイプまで、近年のメイク落としは多様化の一途を辿っている。さらには、「美容液成分配合」「落としても潤う」「肌をきれいにしながらメイクオフ」といった、「まるでスキンケアアイテム」と思わせるような女心をそそるキャッチコピーのアイテムが続々登場している。これが真実ならば、メイク落としだけで、1日のスキンケアはほぼ完了……? と思ってしまいそうになります。今回は、そんな今流行の美容効果を謳うメイク落とし、またメイク落としの俗説の真偽について、化粧品開発者・尾崎幸子さんに検証していただいた。

――最近はやりの美容成分配合のクレンジング剤ですが、本当にスキンケア効果があるのでしょうか?

尾崎幸子さん(以下、尾崎) 残念ながら、大きな効果は見込めません。これは、その商品ごとになんらかの欠陥があるというより、そもそも「クレンジング」は「メイクを落とす」行為なので、美容効果のある成分が含まれていたとしても、その成分まで洗い流されてしまい、意味がないと考えられます。「スキンケア=肌に栄養を与える」「メイクオフ=メイクを落とす」。使っているアイテムの差はあれど、基本図式は変わらないんです。この考えでいくと、クレンジングに「美容効果」を求めない方がいいのでは……と化粧品開発者の私からすれば思ってしまいますね。

――つい「美容液成分が入ってないものよりは、入っているものを」と思ってしまいがちです。

尾崎 まずはクレンジングである以上、一番の役割は、油汚れの一種であるメイクをオフすることなので、必然として成分的に「汚れを落とす成分が多い」という作りになります。とすると、1回のクレンジング適正量の残りに入れられる美容効果成分は、どうしてもごくわずかになってしまいます。

――最近では、「吸着型ヒアルロン酸」という水に流れにくい成分が話題になっていますが。

尾崎 「吸着型ヒアルロン酸」は、クレンジング剤に含まれる美容成分としてよく使われています。確かに普通のヒアルロン酸よりも水に流れにくい性質のもので、各社工夫を凝らしていますが、やはりこの成分だけを残して、メイクや汚れのみを落とすということは、ほぼ不可能に近いですね。また「1/3が美容成分」などと謳っているアイテムもありますが、一体何をもって「美容成分」と定義しているのかは、各社によって違いますので、皆さんがよく知っている美容成分が入っていない場合も。いかにも美容成分が入っていそうなとろみのあるテクスチャも、例えば皆さんがよく見かけるものであれば、カルボマーやキサンタンガムなど増粘剤と呼ばれるもので出している場合もあります。美容成分という観点からではないですが、オイルタイプは、洗顔後の肌触りがなめらかに感じやすいという特徴はあります。

ゴシゴシ洗顔でストレス発散させるのはノンノンノン!

しぃちゃん

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