風邪を引いた社員をヒステリックに罵倒！　“成り上がり”女部長のブラック体質

「当然、何も教えられない新人はよくわからないので右往左往するわけです。でも、何とか努力して仕事をしようとする。すると、それを見て部長は怒鳴りつけるんです。『勝手なことをするんじゃないわよ。言われたことをやればいいの』と。本人は、自分が完全に矛盾しているなどとは思ってもいなかったと思いますよ」

　「自分で考えろ」と言っておきながら、「言われたことだけやれ」と追い討ちをかける。これでは、混乱するなという方がおかしい。この手の人物は、管理職というものを勘違いしているケースが少なくない。この女性部長氏も、どうやら部下を、指導するものではなく、「支配するもの」「言いなりにさせるもの」だと思っていたようである。“教育”関連企業にもかかわらず、なんという皮肉だろう。

「とにかく支配志向の強い女性でしたね。例えば、遠方に日帰り出張に行った社員に対して、出張先や業務内容から考えても帰りが遅くなるのはわかっているような場合、書類提出などが必要でなければ直帰を認めるのが普通でしょう。ところがその女性部長は『何時までに帰れ』と命じるわけです」

　そこで、社員は何か申し送りでもあるのかと思って、食事もとらずに急いで帰ってくる。しかし、その女性部長氏は何ひとつ実効ある行動などしないというのだ。

「帰社した社員の顔をチラッと見ただけで、『それじゃ、後よろしく』とだけ言って、さっさと自分だけ帰ってしまうんです。まるで出張でくたくたに疲れた社員に、戸締まりさせるために呼びつけたようなものです。本当に“女王様体質”の人でしたよ」

■モンスターを生み出したもの

　この女性部長氏はまた、悪い意味での「オヤジ化した女性管理職」だった。

「口癖が『女も男と同じように働いてもらう』でしたから。女性社員たちも、さんざんいじめられていました。ある女の子なんて、風邪で熱が出たので早退させてもらいたいといったら、『緊張感がないから風邪を引くのよ！』なんてヒステリックに怒鳴られていましたから。風邪も引けないのかって話ですよ。それでいて、自分が風邪気味の時は応接室のソファで休んでいたりするんですから、本当に呆れました」

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