ただのキャンペーンじゃないってこと!

マット・デイモンの「トイレ・ストライキ」は、高度なジョークキャンペーンだった!

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ジョークが複雑すぎてよくわかんないよ!(動画はこちら

 スパイ映画『ボーン』シリーズなど数多くのヒット作に主演している、実力派俳優マット・デイモン。彼は慈善家、環境問題に取り組む活動家として、世界に大きな影響を与える人物だとも評価されている。そんなマットが、この度「トイレ・ストライキ」を宣言。大きな話題を集めている。

 ハーバード大学在学中に俳優を志し、幼なじみのベン・アフレックと共に脚本執筆し、自身が主演した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)で高い評価を得たマット。6,500万ドル(約60億円)の資産を持つといわれる彼は、慈善活動にも積極的に参加していることで知られている。

 地球規模で深刻化する水問題への注意を喚起するために、3人のアスリートがサハラ砂漠横断マラソンに挑んだ姿を、国連開発計画(UNDP)の後援でドキュメンタリー作品化した『Running the Sahara』(07)のナレーターを務めたことがきっかけで、マットは地球全体の水不足問題に取り組むことを決心。NGO団体「H2Oアフリカ財団」を設立し、水不足を抱える地域へ清潔な水を提供する活動をスタートさせた。09年、同財団は、世界中の水問題に取り組む「ウォーター・パートナーズ」と合併し、「Water.org」へと成長。マットは引き続き財団の顔として、水問題解決支援に尽力している。

 そんなマットが、12日、ロサンゼルスで「Water.org」の記者会見を開き、その様子を収めた動画をYouTubeに掲載した。壇上に上がったマットは、開口一番、「11月19日は“世界トイレ”の日でしたが、みなさん、どのように祝われましたか」と記者に問いかける。「そんな日、本当にあるんですか? ジョーク?」と笑われたマットはムッとした表情になり、「人類が発明したものの中で、最も人の命を救ったものは何か、ご存じですか?」「トイレですよ」「みなさん、驚いたでしょう」と言うが、記者から「別に」と返されてしまう。

 テンションの低い記者たちだが、マットは気に留めることなく、「さらに驚きなのは、世界では、アメリカの人口の2倍に当たる7億8,000万人の人たちが衛生的な水を使用できず、25億人もの人たちが衛生的な水洗トイレを使用できない環境にあるのです」「トイレのある人より、携帯電話を持っている人の方が多いというのが現状なんだ」「25ドルあれば、1人の人に衛生的なトイレを提供することができるんです」と力説。ペットボトルの水を飲む記者に、「あなたが飲んでいるその水、いくらでしたか?」と聞くのだが、「これ? 万引きしたんだけど」と言われ、言葉を失う。

 何のためにこの会見を開いたのかという、記者の微妙な雰囲気を感じ取ったのか、マットは「世界中の人たちが衛生的な水とトイレを使用できる環境になるまで、私は、トイレには行きません!」と宣言。「はぁ~?」「プールでするとか?」「それって自毛なんですか?」と無関係な質問まで飛び交い、マットは「関係ないじゃないか!」「そうだよ、自毛だよ」とヤケ気味に言うのだが、記者から「黒人記者に対して声を荒らげる……」とメモされてしまう。

 イライラしたマットは、記者に対して、トイレ・ストライキに参加するよう呼びかけるのだが、「それって、ウンチもオシッコもしないってことですか? それとも、ウンチだけとか……」と戸惑いの質問が上がる。マットは、うんざりした表情で、「この会場にいる人、家でこの会見を見ている人、みんなに呼びかけたい。トイレには“ノー”を、世界中の人がきれいな水とトイレを手に入れることには“イエス”と言おう!」と述べ、会場を後にする。

 実はこの会見、マットが2年前から企画してきたもので、「世界の水問題について、1人でも多くの人の注意を引く」ことを目的に制作されたもの。記者として出演しているのは、『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』のラモーネ・モリスらコメディ界で知られている役者や、ソーシャル・メディアで高い知名度を誇る人たちだ。マットは、「自分のセレブとしての知名度、ソーシャル・メディアで人気の人たち、ユーモア」を組み合わせ、インターネット上でこの会見動画が一気に広まることを狙ったのである。

 マットは、新しく立ち上げた「StrikeWithMe.org」を通して、トイレ・ストライキに賛同し周知してくれる人、そして25ドルを寄付してくれる人を募っており、すでに6万ドル(約550万円)近くの寄付金が集まっている。なお、このキャンペーンは3月22日の世界水の日まで続けるとしており、最終的には100万ドルに届くのではないかと期待が寄せられている。

 なんともユーモラスな企画を立てたマットだが、実は彼、真面目な顔をして大のジョーク好き。人気深夜トーク番組『Jimmy Kimmel Live』のジミー・キンメルとタッグを組み、2人が宿敵のように世間に思わせるジョークを真面目な顔で言い放ったり、ビデオを制作してはYouTubeに掲載していることでも有名なのだ。

 ハリウッドを代表するスターであり、世界的な影響力を持つ活動家であっても、常にユーモアを忘れないマット。今回の「トイレ・ストライキ」も、彼だからこそ、ここまで注目を集めるのだという声が多く上がっている。トイレに入る姿を激写しようと、多くのパパラッチから狙われていることと推測されるが、ジョークにも手を抜かないスマートなマットらしく、ぜひ、振り切ってもらいたいものだ。

至急、マット・デイモンにこれを!!!!!!!!!!!!

しぃちゃん

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