冬ドラマの視聴率&評判

『さよならマエストロ』全話平均視聴率10.7%! 最終回「泣いた」「薄っぺらい」と賛否を呼んだシーンは?

2024/03/18 18:00
仲宗根由紀子(エンタメライター)
娘と不仲になった理由も「そんなことで?」と物議を醸していた(C)サイゾーウーマン

 西島秀俊主演の日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系、日曜午後9時~)の最終回(第10話)が3月17日に放送され、ネット上では「伏線が回収されていないのでは?」と話題になっている。

目次

・最終回のあらすじ
・伏線を放置か
・最終回の回想に賛否

『さよならマエストロ』最終回のあらすじは?

※以下、『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』最終回のネタバレを含みます。

 同ドラマは、2022年1月期の『妻、小学生になる。』や19年7月期『凪のお暇』(ともにTBS系)などの大島里美氏が脚本を手掛けるオリジナル作品。

 第9話で5年ぶりに音楽を通して娘・響(芦田愛菜)と心を通わせた俊平(西島)。しかし、最終回では妻・志帆(石田ゆり子)から突き付けられた離婚届に署名。さらに、師匠であるドイツのシュナイダー先生が「倒れた」と連絡が入り、俊平は苦悩する。

 そんな中、俊平が指揮者を務める晴見フィルがオケフェス出演のため仙台入り。俊平のいない場で、響は団員たちに「指揮者はパパの人生そのものだから」と、すぐにでもドイツに行かせたいと訴える。

 響の思いに胸を打たれた団員たちは、俊平とのリハーサルをボイコット。団長の古谷悟史(玉山鉄二)から「あなたをクビにします」「マエストロは世界に羽ばたいてください」とクビを言い渡された俊平は、最後の指揮を振った後、団員たちに「さよならマエストロ!」と笑顔で見送られ、ドイツへ旅立つのだった――。

『さよならマエストロ』最終回で伏線放置? 続編に期待

 ネット上では「最後まで感動的で良いドラマだった」「盛りだくさんの最終回! タイトルの意味もわかって、すっきりした」と好意的な意見が続出。

 一方、「伏線がいくつも放置されてるよね。続編ありきってこと?」「いろいろ中途半端なまま、終わっちゃった」といった指摘も相次いでいる。

「白石市長(淵上泰史)が晴見フィルを目の敵にしていた理由が最後まで不明だったほか、同市長と指揮者を目指す娘・天音(當真あみ)のその後の関係、俊平がドイツに戻ってどうなったかなど、すっきりしない部分も多い。ゆえに、『正月あたりにスペシャルドラマやりそう』『シーズン2あるかも?』と続編に期待を寄せるネットユーザーも目立ちます」(テレビ誌記者)

 また、最終回ではラストの指揮シーンに合わせ、約10分間にわたり俊平と晴見フィルのメンバーの回想シーンが流れたが、ネット上では「これまでのことを思い出して涙が出た」「この回想シーン、いらなくない?」と賛否が分かれているようだ。

『さよならマエストロ』最終回、回想シーンに「薄っぺらい」とツッコミも

「15分拡大で放送された最終回ですが、約10分にも及んだ回想シーンに対し『長くない?』『思い出が薄っぺらい(笑)』とツッコミも散見されます。確かに、設定に共通点が多いことから何かと比較されてきた門脇麦主演『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)と比較すると、オケの主要メンバーの人物描写は深いとはいえず、回想した出来事のインパクトも弱かったと言わざるを得ません」(同)

 なお、最終回の平均世帯視聴率は11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人6.8%で、全話2ケタを記録。世帯の全話平均は10.7%で、同枠前クールの鈴木亮平主演『下剋上球児』の全話平均9.6%を上回る好調ぶりだった。

 1月クールの民放連ドラでは、ダントツ首位の視聴率を誇っていた『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』。一部ファンの予想通り、続編ありきの最終回だったのだろうか……。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/03/18 18:00
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