ヘンリー王子夫妻の横暴ぶりにはアメリカ人もうんざり?

「ハリウッド最大のルーザー」認定されたメーガン夫人とヘンリー王子、各国メディアがこぞって批判

2023/12/20 09:06
堀川樹里(ライター)
「ハリウッド最大のルーザー」認定されたメーガン夫人とヘンリー王子、各国メディアがこぞって批判の画像1
世間の悪評なんてどこ吹く風のヘンリー王子夫妻(写真/Getty Imagesより)

 ヘンリー王子とメーガン夫人が、ハリウッドに最も信頼の置かれている老舗エンタメ業界誌「ザ・ハリウッドリポーター」から「ハリウッドにおける本年度最大のルーザー(敗者)」に選出された。

 サセックス公爵/公爵夫人という称号を使い、ダイアナ元妃のような稀有な存在を目指している2人だが、 家族への批判や王室の内情暴露をし続けることにアメリカ人もうんざりしているようだ。最終損益が赤字に転落した米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーや、映画『マーベルズ』の 北米での公開初週興行収入が史上最低となったマーベル・シネマティック・ユニバースと同レベルの「ハリウッド最大の敗者」認定されてしまった。

 世界中に読者を持ち、エンターテインメント業界に強い影響力を誇る米大手業界誌「ザ・ハリウッドリポーター」が、現地時間12月7日、「2023年度、ハリウッド最大のウィナーとルーザー」という記事を同電子版に掲載。

 ハリウッドセレブが住む超高級住宅地に邸宅を構え、有名セレブとプライベート交流を楽しみ、サセックス公爵//公爵夫人としてチャリティイベントに登場するなど、“ハリウッドのエリート”のように振る舞ってきたヘンリー王子夫妻について、「ハリウッド最大のルーザー」リストに入れた。

 記事では、「アメリカでセレブな地位を利用して金もうけをするために、儀式ばった公務生活から逃げ出したロイヤル・デュオ」と夫妻を紹介。「ハリーとメーガンの“神聖ぶった偽善者バブル”は、Netflixの“王室や英メディアに対する不満たらたらドキュメンタリー”、”不満たらたら自伝本”そして惰性的なポッドキャストを経て、ついに今年2月、『サウスパーク』新シーズンで笑いのネタにされたことでついにはじけてしまった」と理由を説明した。さらに、「契約を打ち切ったSpotify幹部から『詐欺師』というレッテルを貼られた」と記し、「ハリウッドにおける最大のルーザー」にふさわしいとした。

「それでも、2人は年に200を超える王室の公務に忙殺されるよりも、(ハリウッドで) 嘲笑されるほうがましだと思っている」と分析して締めくくった。

 2人が「ハリウッド最大のルーザー」に選ばれたことについて、米エンタメサイト「Celebitchy」は「(Spotify幹部から貼られた)詐欺師のレッテルを放置してしまったことが、彼らにとって今年最大のミス」だったと解説。英テレビ番組『Talk TV』は「彼ら以上に終わっている人たちはいない」と爆笑しながら記事を紹介した。

 豪ニュース番組『Sky News Australia』は、「ハリウッドのバイブルから“最大のルーザー”認定されるほど、ヘンリー王子とメーガン夫人の人気、そして評価も低迷。もはや誰も彼らと関わりたくない」と酷評。「王室が持っているような専門知識やリソースはもちろんのこと、経験すらろくにないのに、『自分たちは素晴らしい活動家だから、王室と関係なくやっていける』と豪語した」のがそもそもの間違いだったとし、「レピュテーション・マネジメント(評判管理)にも大きな問題がある」とぶった斬った。

メーガン夫人は今年、ハリウッド大手エージェンシーと契約

 ネット上では、業界誌が王子夫妻を「ハリウッド最大のルーザー」に選出したことに対して、「納得」という声がほとんど。「いい年をして自己認識が甘く、文句ばかり言っている」「王族が反論できないのをいいことに、言いたい放題。信用できない」「被害者ならば何をしても許されるという気持ちが伝わる。ハリウッドから嫌われて当然でしょ」などと失笑されている。

 メーガン夫人は、今年4月にハリウッド大手エージェンシーWMEと契約。WMEは「映画やテレビ制作、ブランドとの提携など、幅広い分野で彼女のビジネスをバックアップする」と発表した。しかし、「メーガンは仕事がろくにできない」「仕事しないのに報酬だけは高い」といった詐欺師イメージを変えるのは困難だろう。

 また、今のところ女優復帰はないと断言しているが、そのうち三流女優として復帰しなければ生活できないのかもしれないと気の毒がる声も上がっている。

映画『バービー』の主演女優と監督は勝者リスト入り

 なお、「ハリウッドにおける本年度最大のルーザー」には、ヘンリー王子夫妻のほかに、ホラーの帝王ことスティーヴン・キングに「『マーベルズ』映画の興行収入が史上最低となったことを嘲笑するな。失敗をあざ笑うなんて不快だ」とツイートされ、余計惨めになったマーベル・シネマティック・ユニバースがリストイン。

 一方の勝者には、コンサートとコンサート映画で41億ドル(約5,800億円)の収入を得たと推定されているテイラー・スウィフト、大ヒットしたポップ・センセーション映画『バービー』の主演女優マーゴット・ロビーとグレタ・ガーウィグ監督が選出。

 昨年は衝撃的な会員減に苦しんだが、今年の第3四半期契約者が予想以上に増加し、株価も60%以上上昇したNetflixも勝者リスト入りを果たした。ハリウッドの最大ルーザー呼ばわりされた王子夫妻だが、2024年は夫妻にとってどんな年になるのか? 引き続き注目していきたい。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

記事一覧

最終更新:2024/02/13 10:30
Spare (En La Sombra)
次回作のページがどんどん厚くなりそうね
アクセスランキング